激しいせきが続き、乳児が感染すると重症化して死亡するおそれもある「百日せき」の感染が県内でも広がっていて、今月20日までの1週間に新たに54人の感染が確認されました。
ことしに入ってからの感染者数は144人と、全数把握を始めて以降、最も多くなっていて、県はワクチンの接種や手洗いなど感染対策の徹底を呼びかけています。

「百日せき」は、激しいせきが続く細菌性の感染症で、特に生後6か月以下の乳児が感染すると重症化して死亡するおそれもあり、全国で感染が拡大しています。

県内でも今月、盛岡市内の学校で集団感染が発生するなど感染者が増えていて、県によりますと、今月20日までの1週間に新たに54人の感染が確認され、ことしの感染者数は144人となりました。

これは、全数把握が始まった2018年以降で最も多かった2019年の64人をすでに上回っていて、過去最多となっています。

県はワクチンの接種や手洗い、それにマスクの着用など、感染対策の徹底を呼びかけています。

また、日本小児科学会は、生後2か月を迎えた乳児に速やかに定期接種のワクチンを接種するよう呼びかけているほか、乳児に感染させないよう、就学前や11歳や12歳の子どもにも追加のワクチン接種を推奨しています。

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