EU、ロシアとの新規ガス契約禁じる選択肢検討=当局筋

4月22日、欧州委員会は欧州連合(EU)域内企業がロシア産化石燃料の新規契約を結ぶことを禁止する法律制定が可能かどうかを検討している。2023年2月、ブリュッセルで撮影(2025年 ロイター/Yves Herman)

[ブリュッセル 22日 ロイター] – 欧州委員会は欧州連合(EU)域内企業がロシア産化石燃料の新規契約を結ぶことを禁止する法律制定が可能かどうかを検討している。EU高官が22日明らかにした。

EU企業が罰則を受けずにロシアとの既存の天然ガス供給契約を破棄できるようにするための法的選択肢も検討しているという。

一部のEU加盟国がロシア産ガスに対するいかなるEU制裁も阻止する立場を示す中、欧州委はロシア産エネルギーへの依存から早期に脱却するための代替手段を検討中で、5月6日に公表するロードマップで選択肢を示す方針だ。

高官によると、欧州企業がロシア産燃料の新規契約を結ぶことを禁止し得る選択肢を検討しており、EUの貿易措置が含まれる可能性がある。

この動きは欧州企業によるロシア産液化天然ガス(LNG)のスポット購入を削減する狙いがある。ロシアのウクライナ侵攻を受け、EUではパイプラインによるロシア産ガス供給が急減したが、ロシア産LNG輸入は24年に増加。EUは昨年、ガス・LNG総供給量の19%をロシアから調達した。

欧州委はまた、企業が違約金を払わずにロシアとのガス契約を破棄できるよう、不可抗力を発動する法的根拠を提供する可能性も検討しているという。

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Kate Abnett covers EU climate and energy policy in Brussels, reporting on Europe’s green transition and how climate change is affecting people and ecosystems across the EU. Other areas of coverage include international climate diplomacy. Before joining Reuters, Kate covered emissions and energy markets for Argus Media in London. She is part of the teams whose reporting on Europe’s energy crisis won two Reuters journalist of the year awards in 2022.

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