カナダ首相が就任後初めて最大野党党首と論戦、28日の総選挙控え

 今月28日に下院総選挙が行われるカナダでカーニー首相(写真左)が16日、就任後初めて最大野党保守党のポワリエーブル党首(写真右)と直接論戦を交わした。同日、モントリオールで代表撮影(2025年 ロイター)

[オタワ 16日 ロイター] – 今月28日に下院総選挙が行われるカナダでカーニー首相が16日、就任後初めて最大野党保守党のポワリエーブル党首と直接論戦を交わした。

 足元の各種世論調査では、カーニー氏が率いる与党自由党の支持率が保守党を上回っている。

 カナダと英国の中央銀行総裁を務めたカーニー氏は、危機対応の経験が豊富な点をアピールし、トランプ米大統領との交渉に臨むには自身が最適だと訴えた。

 ポワリエーブル氏は、カーニー氏がトルドー前首相の経済顧問に一時就任していた点を取り上げて、物価上昇や慢性的な住宅不足を解決できなかった責任があると主張。「あなたはトルドー氏と同じだ。われわれは変化が必要で、カーニー氏では変化にならない」と述べた。

 これに対してカーニー氏は「ポワリエーブル氏がトルドー氏でないのと同様に、私も別の人間だ。この選挙は誰が後を継ぎ、トランプ氏と向き合うのかという話だ」と反論した。

 またポワリエーブル氏は、9年半続いた自由党政権が天然資源開発の阻止や増税を通じてカナダ経済を弱体化させたと非難し、カーニー氏はトルドー氏が首相時代に表明した約束を繰り返しているだけで、英中銀総裁在任中の大半の期間には住宅価格高騰を許したことなどで、その手腕に疑問符が付けられると付け加えた。

 一方カーニー氏は、保守党が長年廃止を約束してきた不人気の炭素税を首相就任早々に撤廃したと強調した。

 論戦の舞台となったのはフランス語圏ケベック州最大都市のモントリオールで、双方がフランス語で発言。カーニー氏は自分のフランス語が不完全だと認め、選挙戦で時折苦労を強いられる場面もあった。

 ケベック州は下院定数343議席のうち78議席が配分されており、選挙に勝利する上で重要な地区の1つとみられている。

 17日には主要4党の党首による討論会が英語で行われる。

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