
4月16日、ウクライナ最高会議(議会)は、発令中の戒厳令を8月まで延長し、米国とロシアが実施するように圧力をかけている選挙の時期を先送りすることを決めた。写真は、ウクライナのキーウで、「キーウ」と書かれた看板の前を地元住民が通り過ぎる様子。2022年5月撮影(2025年 ロイター/Ivan Alvarado)
[キーウ 16日 ロイター] – ウクライナ最高会議(議会)は16日、発令中の戒厳令を8月まで延長し、米国とロシアが実施するように圧力をかけている選挙の時期を先送りすることを決めた。賛成が圧倒的多数の357票となった。同国に侵攻したロシアとの戦闘が激化している中で、ウクライナ軍への兵士の動員を続けられるようにするのが狙い。
ウクライナの法律は、戒厳令の発令中は選挙を執り行うことはできないと規定している。
一方でトランプ米大統領は、2024年に任期を終えたウクライナのゼレンスキー大統領のことを「独裁者」と非難し、大統領選を実施するように圧力をかけている。ロシアのプーチン大統領も、ゼレンスキー氏の大統領としての正統性に繰り返し疑問を呈してきた。
トランプ政権が主導する和平交渉が停戦と選挙の実施につながる可能性があるとの期待感が出ている中で、最大野党「欧州連帯」党首のポロシェンコ前大統領はゼレンスキー氏らについて「政府は戒厳令を乱用し始め、国を守るためだけでなく、権威主義的な体制を構築するために利用しているのは明らかであり、私たちはそれを認識する必要があると強調したい」と批判した。
ただ、戒厳令の延長には欧州連帯所属の全議員が1人を除いて支持した。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab

WACOCA: People, Life, Style.