欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーのビルロワドガロー・フランス中銀総裁は11日、欧州連合(EU)は金融規制の緩和をしてはならず、競争力をつけるため、規制の簡素化に注力すべきと述べた。

  ビルロワドガロー氏は、ワルシャワでのユーロ圏財務相会合で「今、環大西洋には、2008年の世界金融危機の教訓を忘れるという、危険な誘惑の強い風が吹き荒れている。規制緩和は将来の金融危機の元となる」と訴えた。

  ビルロワドガロー氏は、規制の撤廃よりも簡素化に重点を置くべきとする主張を繰り返した。同氏は、EUの重大な弱点は、何層にも重なった規制と、銀行資本を全体的に監督する単一当局の不在だと述べた。「簡素化とは、複雑さを減じることで、必ずしも要件を減らすことではない」とした。

  また、同氏は「米国のトランプ政権は、経済・金融政策で誤った道に進んでいる。2日以降に起きている深刻な金融不安定性が、その明らかな表れだ。私たちは下向きの競争に加わるべきではないし、加わるつもりもない」と強調した。

関連記事:欧州主要国の中銀総裁、銀行ルールの簡素化を欧州委に要請 (1)

原題:EU Mustn’t Follow Trump on Regulation, ECB’s Villeroy Says(抜粋)

WACOCA: People, Life, Style.