米金融当局が何かしらの対応を見せ、米国と中国がエスカレートする世界的な貿易戦争を緩和させるまで、S&P500種株価指数の戻り売りが賢明だと、バンク・オブ・アメリカ(BofA)のストラテジスト、マイケル・ハートネット氏が助言した。
ハートネット氏は、トランプ米大統領の関税とそれによる市場の混乱で、米国例外主義は「米国敬遠」へと変化しつつあるとの見解を示した。同氏はS&P500種が4800に達するまでは株式のショートポジションを、米2年債に対してはロングポジションを推奨している。

債券利回りの上昇や株安、ドル下落は「世界的な資産の現金化を促し、政策当局者に行動を迫る可能性が高い」とハートネット氏はリポートで指摘。しかし投資家は「リスク資産の戻り売り」をする必要があると述べた。
S&P500種は年初から10%余り下落。展開の読めないトランプ大統領の関税政策が世界的なセンチメントを損ねている。
トランプ氏が上乗せ関税を一時停止ことを受け、S&P500種は2008年以来の大幅上昇となったが、10日に再び下落。株価回復に対する確信が低いことが示唆された。ハートネット氏は、米金融政策当局が「大幅な」利下げを行い、現金化のサイクルを断ち切り、米中が貿易戦争を落ち着かせるまでは、ショートポジションを維持するつもりだと述べた。
ハートネット氏は「政策パニックによるリセッション(景気後退)が短期かつ浅く済めば」、S&P500種が4800付近を付けたところで買いを推奨している。しかし同氏によれば、多くの投資家は収益見通しの悪化でS&P500種は4000まで下げる可能性があるとみており、4800付近での買いには反発もある。
原題:BofA’s Hartnett Says Sell Any S&P 500 Rally Until Trade War Ebbs
(抜粋)

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