米アルファベット、約300億ドルでのウィズ買収に向け協議=情報筋

 グーグルの親会社の米アルファベットが、サイバーセキュリティーを手がける米新興企業Wiz(ウィズ)を約300億ドルで買収する方向で交渉を進めていると、事情を知る情報筋が17日明らかにした。2024年1月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

[17日 ロイター] – グーグルの親会社の米アルファベット(GOOGL.O), opens new tabが、サイバーセキュリティーを手がける米新興企業Wiz(ウィズ)を約300億ドルで買収する方向で交渉を進めていると、事情を知る情報筋が17日明らかにした。ただ、今のところ合意しておらず、実現しない可能性も説明した。

2024年5月の資金調達時にウィズの評価額は120億ドルだった。今回の規模の買収は、規制当局が独占禁止法に抵触しないかどうかを判断する可能性が高い。もしも買収が成功すれば、アルファベットはサイバーセキュリティー業界に参入し、24年通年で430億ドルを超える売り上げがあったクラウドインフラストラクチャー部門を拡大できる。

アルファベットとウィズは、ロイターのコメント要請に直ちには返答しなかった。

アルファベットは昨年も、ウィズを230億ドルで買収する方向で協議を進めていた。しかし、ウィズは協議を打ち切り、新規株式公開(IPO)を目指していた。

ウィズは、人工知能(AI)を活用したクラウドベースのサイバーセキュリティーソリューションを提供しており、導入企業はクラウドプラットフォーム上の重大なリスクを特定し、除去できるようになる。

アルファベットは昨年、オンラインマーケティングのソフトウエアを手がける米ハブスポット(HUBS.N), opens new tabの買収を目指したものの断念していた。

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