ブルームバーグ・ニュースが実施したエコノミスト調査によると、米政策金利は今年上期を通じて据え置かれ、9月から2回の利下げが実施されるとの見方が示された。

  米金融当局者は、とりわけ関税などトランプ大統領の経済政策を巡る不透明感から、当面金利を据え置く考えを示唆している。今回の調査によると、トランプ氏の政策(計画・実施分を含む)により、大半のエコノミストが成長見通しを引き下げる一方で、インフレ見通しを引き上げた。

First Rate Cut of the Year Now Expected in September

Economists expect two quarter-point reductions this year, survey shows

Source: Bloomberg News survey of economists March 7-12

  トランプ氏が主要貿易相手国に対して相次ぎ関税の発動を打ち出していることで、金融市場は動揺。米経済の成長が鈍化する一方、インフレは高止まりするスタグフレーション(景気停滞下の物価上昇)に陥る恐れがあるとの懸念が高まっている。

  BMOキャピタル・マーケッツの米国担当チーフエコノミスト、スコット・アンダーソン氏は「米金融当局は、コアインフレ率が依然として中期的な目標を大幅に上回っている中で、スタグフレーションに陥るリスクに直面しており、非常に厳しい状況に置かれている」と指摘。「関税の規模、実施期間、標的を巡る不透明感は、金融政策見通しをさらに困難にしている。これらは金融政策見通しと金融市場の双方を混乱させる恐れがある」と述べた。

  3月7-12日に実施された今回の調査によると、インフレと失業に対するリスクはおおむね上向きとの回答が大勢を占めた。

  来週開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)では、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を4.25-4.5%のレンジで据え置くと広く予想されている。FOMC声明と同時に発表される最新の四半期見通しでも、年内に0.25ポイントの利下げが2回との予想が示されるとエコノミストはみている。

  調査によると、利下げ時期は中央値で9月と12月と予想されている。昨年12月の調査では、年内に3回の利下げ、最初の利下げは3月になると見込まれていた。

  また全体の約11%は来週のFOMCで、ポートフォリオの縮小ペースをさらに減速させると予想。41%は4-6月(第2四半期)のどこかの時点での実施を見込んでいる。

  米金融当局者が目下直面する重要な問題は、インフレが高止まりする中で景気減速が鮮明になった場合にどう対応するかだ。

  調査では、トランプ氏の政策により2025年の成長率が24年末時点の予想を下回るとの回答が約4分の3に達した。また約3分の2がインフレは上昇するとの予想を示した。

  さらに、インフレ率が高止まりする一方で景気が悪化した場合、米金融当局は金利を据え置くとの見方が約3分の2を占めた。

Economists Mark Down Growth Forecasts for 2025

Have policies proposed or implemented by Trump altered your forecast for economic growth this year compared to your forecast at the end of 2024?

Source: Bloomberg News survey of economists March 7-12

 

原題:Fed to Cut Twice in 2025, Starting in September, Economists Say(抜粋)

 

 

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