12日の欧州債券市場は、ドイツ10年債利回りが1年半ぶりの高水準まで上昇したことを受け、一部の投資家が買いに転じ、長期債が小幅上昇した。短期債は売られ、イールドカーブがフラット化した。

  ドイツ10年債の利回りは、一時2023年10月以来の高値となる2.94%まで上昇した後、2.87%に下落した。次期首相候補のメルツ・キリスト教民主同盟 (CDU)党首が打ち出した数千億ユーロ規模の防衛・インフラ支出計画が、ドイツ議会で可決されるとの見方が強まり、10年債利回りは、多くの投資家が購入するとしている水準の3%に接近した。

  イタリア、スペイン、その他の欧州の長期債利回りも低下した。ドイツ2年債利回りは、4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し2.24%となった。英国債も売られ、10年債利回りが5bp上昇した。

  市場では、欧州中央銀行(ECB)が今後、年末までに計42bpの利下げを行うと見込んでいる。先週の38bpから拡大した。ECBのラガルド総裁が、政策決定を複雑化させる「両面的なショック」が生じていると発言したことによるものとみられる。

  ウクライナが11日、米国の仲介による停戦案を受け入れる用意があるとの方針を示したことを受け、欧州株式は4日続いた下落から反発した。ただ、米国の経済成長に対する懸念は依然として残っている。

  ストックス欧州600指数は、一時1.5%上昇したものの、2月の米国消費者物価指数(CPI)が4カ月ぶりの低い伸び率だったことを受けて下落に転じ、0.8%高で取引を終えた。

  衣料品ブランド「ZARA(ザラ)」などを展開するインディテックスが、年初からの販売が不振であると発表し8%下落するなど、小売り部門が約1年ぶりの低水準に落ち込んだ。スポーツウエア大手のプーマが、2025年の売上高について弱気な見通しを示し、一時20%下落した。

 

3月12日の欧州マーケット概観(表はロンドン午後6時現在)

株終値前営業日比変化率ストックス欧州株600541.25+4.36+0.81%英FT1008,540.97+44.98+0.53%独DAX22,676.41+347.64+1.56%仏CAC407,988.96+47.05+0.59%債券直近利回り前営業日比独国債2年物2.23%+0.03独国債10年物2.88%-0.02英国債10年物4.72%+0.05

 

原題:European Stocks Gain on Ukraine Deal Hopes; Growth Fears Linger、Bunds Inch Up as Higher Yields Attract Buyers: End-of-Day Curves(抜粋)

(表を加え更新します)

これはブルームバーグ・オートメーションを利用して作成した記事です。

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