
ロシアのプーチン大統領は、ウクライナが越境攻撃を行っているロシア西部のクルスク州を訪問した。写真は5日、モスクワで撮影(2025年 ロイター/Sputnik/Artyom Geodakyan/Pool via REUTERS)
[モスクワ 12日 ロイター] – ロシアのプーチン大統領は12日、ウクライナが越境攻撃を行っているロシア西部のクルスク州を予告なしに訪問した。部隊に対し前進を続け、同地域の残りの地域を速やかに奪還するよう命じた。
プーチン氏がクルスク州を訪問するのは、昨年8月の越境攻撃開始以来初めて。軍服姿でロシア軍の指揮統制センターを訪れ、ゲラシモフ参謀総長からクルスク州のウクライナ軍は現在包囲されていると報告を受けた。
プーチン氏は「クルスク州で依然として戦闘を続けている敵を最短期間で決定的に打ち破り、同州の領土を完全に解放し、国境沿いの地域の状況を回復することがわれわれの任務だ」と強調した。
将来のウクライナの侵攻に備えて、クルスクに隣接するウクライナのスムイ州に新たな緩衝地帯を設置する可能性を示唆した。
クルスク州で捕らえたウクライナ軍兵士を「テロリスト」として扱うと述べたほか、ウクライナ側で戦闘に参加する外国人に対し、戦争捕虜の人道的な扱いを定めたジュネーブ条約を適用しない方針も示した。
ゲラシモフ氏はプーチン大統領に対し、ウクライナ軍が占拠していた地域のうち、86%以上に相当する1100平方キロメートルを奪還したと説明した。
また、ウクライナがクルスク州の一部占拠を将来的にロシアとの交渉材料として利用しようとする計画は失敗したと主張した。ウクライナ東部に展開するロシア軍をクルスクへ向かわせようとしたウクライナの作戦も成功しなかった。
ゲラシモフ氏は、ロシア軍が過去5日間でウクライナ軍から24の集落と259平方キロメートルの土地を奪還し、400人以上の捕虜も解放したと述べた。ロシア軍部隊はスムイにも侵入しており、同地域で「安全地帯」を拡大していると述べた。
一方、ウクライナ軍のシルスキー総司令官は12日、クルスク州の要衝スジャとその周辺では戦闘がまだ続いていると指摘した。「ロシア軍と、ロシア軍と共に戦う北朝鮮兵による圧力が高まっているものの、クルスク州での防衛を必要な限り維持する」と表明し、兵士の安全を確保するために部隊を有利な地点に移動させていると述べた。
ロシア軍はクルスク州で膨大な数の兵士と装備を失っているとも述べた。
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