8日に行われた政府、組織委員会、IOC(国際オリンピック委員会)などによる5者協議で、都内の競技会場においては「無観客」とすることが決まりました。
■東京都のすべて会場で「無観客」決定
IOCのトーマス・バッハ会長:「緊急事態宣言とは、どういうものなのか。オリンピックにどのような影響を与えるのか、説明を頂きたい」
東京都・小池百合子知事:「何よりも優先されるのは、安全安心の確保」
大会組織委・橋本聖子会長:「非常に困難な決断を行うことになると思います」
「緊急事態宣言」の発出が、東京オリンピックに大きな影響を与えました。
8日、来日したIOCのバッハ会長。都内のホテルで、3日間の隔離生活を送った後、菅義偉総理大臣との面会や16日には広島訪問などを予定しています。
8日は、リモートで5者協議に参加し、最大の懸念事項であるオリンピックの“観客の有無”について話し合いました。
東京都・小池百合子知事:「コロナ禍での大会であります。オリンピック・パラリンピックを通じて安全な環境で開催する必要があります」
東京五輪担当・丸川珠代大臣:「12日以降『緊急事態宣言』または『まん延防止等重点措置』が発動された場合、観客の取り扱いについては無観客も含めて、『当該措置が発動された時の措置内容を踏まえた対応を基本とする』」
5者協議で決定したのは、緊急事態宣言下となる東京都のすべての会場を「無観客」とすることです。
■埼玉、千葉、神奈川の3県も「無観客」
東京以外の自治体については、その後に行われた関係自治体等連絡協議会で決められました。
埼玉県・大野元裕知事:「1都3県で同一のものとすることをお願いした経緯から言えば、その決定については是とする。つまり、歓迎する」
神奈川県・黒岩祐治知事:「神奈川だけ突出して有観客というのはあり得ない。とても残念ではありますが、やむを得ないと思っています」
埼玉、千葉、神奈川の3県の会場についても、最終的に東京都と足並みをそろえることで一致。「無観客」での開催となりました。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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