1月の米生産者物価指数(PPI)は市場予想を上回る伸びを示した。食品やエネルギーコストの上昇を反映した。トランプ政権による関税発動の前に、インフレ抑制の進展が限定的だったことが浮き彫りになった。
キーポイントPPI(最終需要向け財・サービス)は前月比0.4%上昇エコノミスト予想の中央値は0.3%上昇前月は0.5%上昇(速報値0.2%上昇)に上方修正前年同月比では3.5%上昇市場予想は3.3%上昇前月は3.5%上昇(速報値3.3%上昇)に上方修正
US Producer Prices Rise More Than Forecast
January advance underscores limited progress on inflation for Fed
Source: Bureau of Labor Statistics
変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアPPIは前月比0.3%上昇。予想と一致した。前月は0.4%上昇(速報値は横ばい)に上方修正された。前年同月比では3.6%上昇。予想は3.3%上昇、前月は3.7%上昇(速報値3.5%上昇)に上方修正。
エコノミストがPPIに注目するのは、いくつかの項目が個人消費支出(PCE)価格指数に反映されるためだ。米金融当局は同価格指数を物価指標として重視している。
これらの項目はより好ましい内容だった。大半のヘルスケア関連項目や航空運賃が低下した。一方、ポートフォリオ管理サービス価格は2カ月連続で上昇。同サービス価格は主に株式相場の動向に連動する。
PPIの発表後に米国債利回りは低下し、ドルは下落した。
前日に公表された1月の米消費者物価指数(CPI)は、コア指数が前月比で昨年3月以来の高い伸びとなるなど、広がりを持って加速し、連邦公開市場委員会(FOMC)が近く政策金利を引き下げるとの期待はさらに薄れていた。
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キャピタル・エコノミクスの北米チーフエコノミスト、ポール・アシュワース氏は「FRBが重視するPCE価格指数に反映されるPPI項目は全体的に、非常に抑制されていた」とリポートで指摘。「全体として、前日発表のCPIよりは良いニュースだが、コアPCEは当局目標の2%をまだ大きく上回っている」と続けた。
米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は今週の議会証言で、インフレ期待は「引き続き十分抑制されているように見受けられる」と語った。ただ、関税を含めたトランプ大統領の政策案が、景気見通しに一定の不確実性をもたらしている。
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食品とエネルギー
食品価格は前月比1.1%上昇。卵の価格は44%急上昇した。鳥インフルエンザの流行が続いていることが背景にある。エネルギー価格は1.7%上昇。
財の価格は0.6%上昇し、3カ月連続で大幅な伸びを示した。食品とエネルギーを除いた財価格は2カ月連続で0.1%上昇。
コモディティーの価格は全般に今年に入って上昇の一途をたどっている。ブルームバーグの商品指数は昨年5月以来の高水準付近にある。金属やトウモロコシ、コーヒーの価格上昇が一因だ。
PPIのサービス価格は0.3%上昇。上昇分の3分の1は旅行者向け宿泊サービスコストの急増によるものだと、統計発表元の労働統計局は説明した。
別に発表された先週の米新規失業保険申請件数は前週比7000件減少し、21万3000件となった。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は21万6000件だった。
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統計の詳細は表をご覧ください。
原題:US Wholesale Inflation Tops Estimates on Food, Energy Prices(抜粋)
(統計の詳細やエコノミストのコメントを追加し、更新します)

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