気仙沼市の被災宅地「半分が活用されず」 東日本大震災の防災集団移転事業で買い取り〈宮城〉 (25/01/28 18:54)

東日本大震災で被災し、気仙沼市が買い取った宅地の半分近くが、現在も活用されていないことが分かりました。

気仙沼市は震災後、防災集団移転事業で、被災した市内の宅地約116ヘクタールを買い取りました。今年度の復旧・復興事業の進捗状況によると、売買や公共用地など活用したのは62ヘクタールで全体の47パーセントは「未活用」となっています。

気仙沼市は去年夏から活用されていない土地の一部22件の面積と売却価格をホームページで公開し、希望者を募っています。市の担当課は未活用の宅地が残っている理由について、立地や土地の形状などに課題があるほか、事業所や住宅の再建が進んだことを理由に挙げています。

気仙沼市 菅原茂市長
「固定資産税がもらえない。管理費がかかっている。最初から予想されていることなので、長く努力していくしかない。簡単ではない」

気仙沼市は今後、不動産業者や広告媒体も活用し、広く情報を発信しながら処分を進めていくことにしています。

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