トランプ米大統領は就任早々、気候変動対策から多様性・公平性・包摂性(DEI)まで米国の優先事項を覆す行政措置を相次ぎ打ち出し、本格的な活動開始への地ならしを進めている。

関連記事:トランプ政権、「DEI」徹底排除へ-担当職員は22日から有給休暇

  入念に計画してきた衝撃的な2期目のスタートは、トランプ氏が完全にコントロールできているが、次のステップには他者の協力が不可欠だ。共和党は上下両院を僅差で支配しているものの、トランプ氏の野心的な計画をどう実現させるかについては、まだ合意に至っていない。

  ニュースサイトのセマフォーによると、トランプ氏は就任3日目となる22日、中道派の共和党下院議員グループと会談する見通し。また大統領執務室でFOXニュースの司会者ショーン・ハニティー氏によるインタビューに応じる。その模様は同日夜に放映される予定で、アジア市場が開いている時間帯となる。

  トランプ氏は21日、上下両院の共和トップであるスーン上院院内総務とジョンソン下院議長らと会談し、自身の優先事項について今後の対応を協議した。だが、税制改革案や移民、エネルギー問題といったトランプ氏の看板政策の立法化に関して進展を得られないまま終えた。

  上院共和党は、まず移民とエネルギーに関する大型法案を成立させ、トランプ大統領に早期の成果をもたらしたいと考えており、その次に税制改革に取り組むことを希望している。一方の下院共和党は、トランプ大統領の優先事項をすべて盛り込んだ一本化法案を成立させ、議会可決を確実にしたいとの立場で、双方のアプローチには開きがある。

  トランプ氏はまた、24日に大型ハリケーン「へリーン」で大きな被害を受けたノースカロライナ州を訪問する予定。その後、山火事で壊滅的な被害を受けたカリフォルニア州ロサンゼルスを視察する。トランプ氏と同州のニューサム知事(民主党)はこれまで、山火事への対応を巡り、激しい非難の応酬を繰り広げている。

  トランプ氏はさらに、2024年の大統領選挙で勝利した激戦州のネバダ州を訪問し、支援への「感謝」を表明する見通しだ。

原題:Trump’s Sharp Turn for US Policy Faces a Slower Road in Congress(抜粋)

WACOCA: People, Life, Style.