12月29日~12月30日にかけて、東京都で開催される「コミックマーケット 105」。多くの来場者が見込まれるなか、人混みでも快適にスマートフォンを使えるよう、通信各社が対策する。NTTドコモのポイントは「5G」という。
5Gオンのほうが快適
2023年の夏に開催されたコミックマーケットでは、対応が間に合わず通信環境に不満を抱く声が聞かれた。前回の2024年夏のコミックマーケットでは、その反省を踏まえて対策した結果、ドコモの通信を評価する声を聞けたとNTTドコモ 首都圏支社 ネットワーク部 移動無線計画担当の加藤明雄担当課長は話す。
一方、一部ではまだ「つながりにくい」という声も聞かれたという。同社ではこれを4G通信利用時の事象ととらえており、5Gの積極的な利用を呼びかける。実際、端末の設定で5Gをオンにしたところ、通信が安定したという声もある。バッテリーの節約術的な側面で5Gをオフにすることが紹介されているケースもあるが、混雑する場所では有効にしたほうが快適に利用できる場面もあるようだ。
NTTドコモ 首都圏支社 ネットワーク部 移動無線計画担当の古橋彬主査によると、イベント当日にもドコモスタッフがつながりにくい場所を足で探して対策するという。今回の秘策である5G SAの利用には、対応端末の用意やオプション加入が必要になる。しかし、SNSへの写真・動画の投稿やライブ配信など、通信の安定を求めるなら導入する価値がありそうだ。
当日はモバイル通信に加えてWi-Fiも増強される。ドコモのイベント時におけるエリア対策の予定や内容などは同社Webサイトでも公開されている。
各社の移動基地局車も並ぶ
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