今週の利下げはきわどい判断=SF連銀総裁

 米サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁は20日、今週の連邦準備理事会(FRB)の0.25%利下げ決定は「きわどい判断」だったとし、一段の政策調整には慎重さが必要というパウエルFRB議長の意見に同意すると述べた。2023年のジャクソンホール会議で撮影(2024年 ロイター/Ann Saphir)

[20日 ロイター] – 米サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁は20日、今週の連邦準備理事会(FRB)の0.25%利下げ決定は「きわどい判断」だったとし、一段の政策調整には慎重さが必要というパウエルFRB議長の意見に同意すると述べた。ブルームバーグテレビのインタビューで述べた。

「私にとって最も重要なことは、政策の再調整が必要だということだ。きわどいと思った」と述べた上で「今や再調整段階は過ぎ、次の段階に入ったと感じている。次の段階は、入ってくる情報を本当に見極める段階だ」と述べた。

FRBが18日公表した金利・経済見通しから、当局者が2025年に0.25%ポイント刻みの利下げ2回を想定していることが分かった。ただ、パウエルFRB議長が18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見で、今後は慎重に進む必要があると繰り返し明言したことを受けて、このペースでの利下げ実施には疑問符が付く。 もっと見る

デイリー氏は「利下げは2回より少なくなる可能性がある」と指摘。同時に「インフレが急激に低下したり、労働市場が大幅に弱まったりすれば対応が必要となり、利下げ回数が増える可能性もある」と述べ、入手されるデータに基づき対応していくとの考えを改めて示した。

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