NATO事務総長が脅威を警告、ロシアの中国・北朝鮮・イランの協力巡り

北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長(左)は12日、ロシアによる中国、北朝鮮、イランとの経済・軍事協力の拡大が、「欧州だけでなく、インド太平洋地域や北米の平和や安全をも脅かしている」と警告した。同日撮影(2024年 ロイター/Manon Cruz)

[パリ 12日 ロイター] – 北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長は12日、ロシアによる中国、北朝鮮、イランとの経済・軍事協力の拡大が、「欧州だけでなく、インド太平洋地域や北米の平和や安全をも脅かしている」と警告した。

ロシアの侵攻が続くウクライナへの継続的支援の必要性と欧米の結束の重要性を訴える内容で、トランプ次期米政権に向けたメッセージとみられる。

ルッテ事務総長はマクロン仏大統領との会談に先立ち、北朝鮮やイランによるロシア支援がもたらす危険について警告した上で、「中国はロシア経済を支援し、ロシアの防衛産業を機能させ、世界舞台で中国の主張を広めている」と述べた。

ウクライナ情勢については、ウクライナの戦闘継続を可能にすること以上の取り組みを行う必要があると強調。「紛争の軌道転換に必要な支援をウクライナに提供し、(ロシアの)プーチン大統領と同氏の権威主義的脅威に対するコストを増大させる必要がある」という認識を示した。

マクロン大統領は、必要な限りウクライナへの支援を継続すると再表明した上で、和平交渉の時期が来れば、「ウクライナについてウクライナ市民抜きで、欧州について欧州市民抜きで何も決めるべきではないということを明確にしたい」と述べた。

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