子どもがかかりやすく高熱や結膜炎などの症状が出る「プール熱」の患者が過去10年で最多となっていて、大阪府では警報レベルとなっています。医療や保育施設の現場を取材しました。

 大阪市生野区にある「くぼたこどもクリニック」には朝から多くの子どもが診察に訪れていました。3歳の男の子は9月27日に保育園で発熱し、38度を超える熱が続いているといいます。

 (保護者)「熱さましを飲ませて、なんとかご飯を食べて。保育所では今アデノウイルスと溶連菌が結構出ていると聞いています」

 診察の結果…

 (久保田院長)「アデノウイルス、プール熱というやつになるので、熱が下がって2日間まで幼稚園や保育園は行けないです」
 (保護者)「薬飲んでゆっくりさせておくということですか?」
 (久保田院長)「安静に」

 (保護者)「(自分と妻)両方仕事をしているので休みをお互い調整しながら…。先生も安静にと言っているので、1週間くらいお薬飲んで。がんばれるか?できる人?」
 (子ども)「(手をあげる)」

 (くぼたこどもクリニック 久保田恵巳院長)「私が小児科医になって以降、こんなに多いのは初めて、というぐらい多いです。保育園とか幼稚園単位で流行があるという印象だったんですけど、それも一気に崩れて、今はもうアデノウイルスがいっぱい出るという感じです」

 アデノウイルスによる感染症「プール熱(咽頭結膜炎)」。子どもを中心に高熱やのどの痛み、結膜炎などの症状を起こします。プールで接触をしている中でうつることが多いので「プール熱」と呼ばれていますが、せきやくしゃみなどの飛沫やタオルの共用などでも感染します。

 国立感染症研究所によりますと、9月17日までの1週間に全国約3000の小児科の医療機関で報告された患者の数は、5週連続で増加して4539人に。1医療機関あたりでは1.45人と過去10年間で最多。都道府県別で見ると、福岡県で4.65人、大阪府で4.09人と、警報レベルとされる「3.0人」を超えています。

 大阪市西成区にある病気の子を預かる病児保育施設「まつぼっくり」では、開設以来、最も利用者が多くなっているといいます。

 (病児保育室まつぼっくり・保育士 前田梨少子さん)「毎日お問い合わせいただいて、ご予約お待ちいただいて、キャンセル待ちだったりとかお断りしてしまう時もある状況です」

 感染症の種類によっては部屋を別にする必要があり、保育士の確保も難しい中、できるだけ多くの子どもを受け入れられるように調整しているといいます。施設に預けに来た保護者は…

 (4歳の娘がアデノウイルスに感染した保護者)「自分が働いてるので子どもを1人にできないっていうところでも本当に助かっていて、子どもが生まれてから保育園に預けると同時にここにお願いしているので、もうなんか第三の家みたいに」

 (病児保育室まつぼっくり・保育士 前田梨少子さん)「私たちもどんな勢いで子どもたちが来続けるのか予測できない。お子さんの症状が回復に向かうまでしっかり一緒にお母さんたちと見守っていけたらいいなと思います」

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1 Comment

  1. うちの娘も今日アデノウイルスと診断されました。熱41℃出て焦りました😅