不祥事が相次いでいる関西電力の株主総会が開かれ、株主からは厳しい批判が相次ぎました。

 6月28日に大阪市内で行われた関西電力の株主総会。関西電力をめぐっては、競合他社の顧客情報を不正に閲覧して営業活動で悪用していた問題や、ほかの電力大手とカルテルを結び価格競争を起こさないよう示し合わせていた問題など、公正な小売競争を揺るがす不祥事が相次いでいます。

 株主からはやはり厳しい声が上がります。

 (株主)
 「根本的に変わっていないんとちゃいます。そういうせこい仕事してる時代違う」
 「関電の常識は世間の非常識やと昔いうてましたけど、まさしくそうやと思います」

 そして午前10時から始まった総会で関西電力の森望社長は次のように話しました。

 (関西電力 森望社長)
 「多大なご迷惑とご心配をおかけいたしました。深くお詫び申し上げます」

 森望社長ら経営陣は一連の不祥事を謝罪しましたが株主らの怒りは収まりません。

 (株主)
 「競合他社の顧客情報の不正閲覧など、あきれるばかりに続出する違法行為。十分なリーダーシップを発揮しているとは到底言えません」
 「もういい加減にしてください。株主は怒っています」
 「公益企業であるはずが不正のデパート。救いがたい企業風土といえます」

 株主からは森望社長の解任を求める議案も提出されたものの否決されました。

 (関西電力 森望社長)
 「信頼回復に向けて取り組みを着実に推進しなければならない。そして関西電力は変わったと思っていただけるように引き続き努力をしていかなければならない」

 また総会では、使用済み核燃料をめぐり「フランスへの一部搬出により福井県との県外搬出の約束を果たした」とする関電の姿勢に対しても、複数の株主から批判の声が上がりました。

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5 Comments

  1. 日本は天然資源の乏しい国であり、一定数の原子力発電所が必要なことは理解できる。しかし、コンプライアンスがしっかりしていない組織が原発を管理することには不安を覚える。しっかりしていただきたい。

  2. 株主が企業に求めるのって配当と株価であって、公益企業としての貢献度ではない。
    1:25 の「救いがたい企業風土」とあるが業績悪化につながっていないのなら、批判するとこではなくない?

  3. 信頼回復に向けて取り組み~発言が自民党と同じ
    自浄能力のない企業はいずれ淘汰される