東京オリンピックに向けた事前合宿のため、オーストラリアのソフトボール代表チームが成田空港に到着しました。監督や選手など、29人全員がワクチンを接種済み。成田空港での抗原検査で陰性が確認され、合宿地である群馬県太田市に入りました。大会までの1カ月半、選手団は、毎日、PCR検査を受けつつ、住民との接触を極力避けながら、調整を行うことになります。

一方、アーチェリー・インド代表との交流を待ち望んでいた富山県黒部市ですが、「良好な練習環境・生活環境を提供することが難しい」として、1日、受け入れ中止を表明しました。富山県では、4月から5月にかけて、新型コロナウイルスの感染者が急増。先月28日には、黒部市の大野市長の感染も判明しています。市長は「受け入れができなくて大変残念」と、電話で副市長に話しているといいます。1日時点で105の自治体が事前合宿などを中止しているとのことです。

1日から日本選手団へのワクチン接種も始まりました。刻一刻と迫る開催の日。そんななか、急展開を迎えたのが、代々木公園でのパブリックビューイングをめぐる問題です。発端となったのは、小池知事の突然の方針転換です。
小池知事:「築地の(接種)会場は、大会時に車両基地にするため、6月末で閉鎖することとなるが、代々木ライブサイト会場をワクチン接種の会場として転用する予定」
感染拡大の危険が指摘されていた代々木公園でのパブリックビューイング。収容人数を少なくして開催するという方針でしたが一転、ワクチンの接種会場として使うことになりました。

都の担当者によりますと、少なくともオリンピック期間中は、パブリックビューイングの開催中止が決まったそうですが、その後のパラリンピック期間については、感染状況を見ながら実施の方針だといいます。

当面は、ワクチン接種加速のために使われることになった代々木公園ですが、1つ懸念もあります。暑さです。ウェザーニューズによりますと、今年は全国的に暑い夏が予想され、特に東日本では、暑さが厳しい日が多くなるだろうといいます。代々木公園が接種会場になるのは7月からの予定。厳しい暑さのなか、屋外で行われる大規模接種では、熱中症への対策が不可欠になります。

井の頭公園も、大会期間中にパブリックビューイング会場として使われる予定ですが、今のところ、中止の話は出ていません。近隣住民からは「どうしてこちらはよくて、代々木はダメなのかわかりにくい」など、矛盾を指摘する声が上がっています。

国会に出席した政府分科会の尾身会長は1日、これまで以上に強く警鐘を鳴らしました。
新型コロナ分科会・尾身会長:「人がどんどん動けば、感染が期間中、あるいは期間後に拡大することはほぼ確実。多くの市民の人に、一定以上の協力、要請をする必要がある。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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