11月3日朝、北朝鮮が日本に向け弾道ミサイルを発射し、宮城など3県に「Jアラート」による国民保護情報が出されました。宮城県内に被害はありませんでしたが、度重なるミサイルの発射に不安が広がっています。
気仙沼防災無線
「建物の中、または地下に避難して下さい」
3日午前7時40分ごろ、北朝鮮が日本海に向けミサイルを発射。政府は宮城県と山形県、新潟県を対象に建物の中や地下に避難するよう呼びかけました。
記者リポート
「県の危機対策を担当する課では職員が集まり、慌ただしく情報収集に当たっています」
宮城県は午前7時50分ごろ、Jアラートと同時に警戒本部を設置し、被害情報などの収集にあたりました。その後、午前9時40分から各部局の防災担当者を招集して、「情報連絡員会議」を開催。県によりますと、これまでに被害や落下物の情報は入っていないということです。
記者リポート
「爆風から身を守るための避難施設の一つとされる仙台駅です。市営地下鉄の運行が再開されているということもあり、人の往来は普段とそれほど変わらないように感じます」
ミサイル発射の情報を受け仙台市地下鉄では一時、運転を見合わせましたが、その後、順次運転を再開。
地下鉄の利用者
「『ミサイルの影響でダイヤが乱れています』というアナウンスがあって、影響がこんなところにも出ているんだと実感しました」
連日続く北朝鮮によるミサイルの発射に街の人からは…。
街の人
「もう少し防衛省にもちゃんとしてもらわないと、これじゃあ、ミサイルが落ちて大変なことになるんじゃないかな」
「建物から出ないでくださいって言われたんですけど、実際にどう行動したらいいか分からなかったので、テレビをつけて現状を見るしかできなかったので気持ち的には不安でした」
「本当にやめてほしいです。もう二度と打ってほしくないです」
石巻市渡波のカキ処理場です。Jアラートが発表された時、およそ150人の作業員は全員屋内に避難したということです。
カキ生産者
「やめてほしいよね。意味のないことをやっているような感じ。ただ威嚇してるような感じですよね」
「我々も操業すると海上に出て作業に入る。ここまで頻繁になると、漁協などでも出漁の態勢も、今度見直ししなくては、操業自体にも影響出てきますので、大変心配しています」
気仙沼市の漁師も。
漁師
「不安はありますよ、逃げ場所がないですからね。確実に陸からの連絡でもらっても遅いですからね」
また政府は当初、「日本列島を通過した」と発表。しかしその後、午前9時ごろに実際には「日本列島を越えず日本海上空で消失した」と訂正。このことについては…。
気仙沼漁業協同組合 斎藤徹夫 組合長
「正確な情報をより早く提供してもらわないと対応できませんので、陸上のJアラートに加えて、船、飛行機もあるので正確な情報をもらいたい」
県によりますと、県や全国の沖合で操業する県内の漁業関係団体所属の漁船にも、被害は確認されていないということです。
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