震災の犠牲者を追悼して防災を誓う「ひょうご安全の日 1.17のつどい」がきょう神戸で開かれました。
「つどい」では児童らがつく「カリヨンの鐘」を合図に、犠牲者に黙とうを捧げられ、今年新成人となった長谷拓郎(はせたくろう)さんと米川沙羅(よねかわさら)さんの2人が、安全安心の社会づくりに貢献していきたいと誓いました。
その後、人と防災未来センターの河田恵昭(かわたよしあき)センター長が、「震災の教訓をもっと伝えよう」と「1.17ひょうご安全の日宣言」を朗読。
参加者らは「慰霊のモニュメント」に次々と花を手向け、犠牲者の冥福を祈っていました。
また、「つどい」の前には震災当時を思い出し緊急時の避難路などを歩く「メモリアルウォーク」が行われました。
「メモリアルウォーク」ではことしも東ルートと西ルートに分かれておよそ3200人が参加、去年全面開通した山手幹線などを通りながら防災意識を新たにしていました。
加古川市立陵南(りょうなん)中学校でも震災の教訓を学ぶ特別授業が行われました。
講師となったのは、当時、神戸市長田区の御蔵小学校で校長をしていた神戸松蔭女子学院大学の岡本武利(たけとし)教授です。
集まった1年生から3年生の生徒は、全員が震災を知らない世代。
岡本さんは地域の協力で、震災翌日には児童全員の安否確認ができたことを紹介しました。
また、御蔵小学校では最大で1700人もの被災者を受け入れ、「体力・気力・協力」の大切さを学んだというエピソードに生徒らは真剣に聞き入っていました。
特別授業の最後には神戸・東遊園地の1.17希望の灯りから分灯された火を全員のローソクに移し、犠牲者の冥福を祈っていました。
阪神淡路大震災の犠牲者を追悼するため僧侶らがきょう、神戸市内で慰霊行脚を行いました。
この慰霊行脚は阪神淡路大震災で亡くなった人の17回忌に合わせ、神戸市内の仏教の各宗派が加盟する神戸市仏教連合会が行ったものです。
午後3時、およそ60人の僧侶ら一行は神戸市中央区の福徳寺(ふくとくじ)を出発し、震災で亡くなった方の位牌を持ち神戸・元町を練り歩きました。
途中、元町商店街にある仏壇店の前では、犠牲者を追悼する法要が行われました。
続いて、一行は、東遊園地の慰霊と復興のモニュメントを訪れ、お経を唱えながら、鎮魂の祈りを捧げていました。
WACOCA: People, Life, Style.