シン・ウルトラマンの背景には、「野生の思考」がありました。リピア、ネフィラス、人間の3者の思想と背景を考察!伏線がわかります!
注.ネタバレを含んでいます。映画視聴後にご覧ください。
【目次】
0:19 宇宙の構造
4:01 外星人から見た人間
6:16 禍威獣が日本にだけ現れる理由
10:22 メフィラスの思想
12:47 リピアと「野生の思考」
15:32 リピアとゾーフィの関係
【画像引用】
●引用①:「映画『シン・ウルトラマン』予告【2022年5月13日(金)公開】」より
©2022「シン・ウルトラマン」製作委員会 ©円谷プロ
●引用②:「【5月29日(日)19:59まで】映画『シン・ウルトラマン』本編冒頭映像(※48時間限定)」より
https://youtu.be/cISjYRdXuNc
©2022「シン・ウルトラマン」製作委員会 ©円谷プロ
●引用③:「映画『シン・ウルトラマン』特報①【2022年5月13日(金)公開】」より
©2022「シン・ウルトラマン」製作委員会 ©円谷プロ
●「シン・ウルトラマン パンフレット」より
©円谷プロダクション/東宝/カラー ©TPC
【シン・ウルトラマン公式サイト】
https://shin-ultraman.jp/
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24 Comments
「作品論」としては全面的に御指摘に同意しますが、「作家論」として見た《シンウルトラマン》は『ウルトラマンではない』と思います。純粋に「SF物」として見れば横山光輝さんの《マーズ》にそっくりですし、同作品に登場した地球人に同化して人類社会を監視する人造生命体と、遺跡に偽装されて隠蔽されていたロボット兵器の関係性が、《シンウルトラマン》の『人類ではない外星人と巨大生物兵器である禍威獣の関係性』に反映されている気もします。
何より、《ウルトラセブン》や《帰ってきたウルトラマン》にとても似ています。神永新二とリピアの関係性は、《ウルトラセブン》に於けるモロボシダンと薩摩次郎の関係性と、《帰マン》の新マンと郷秀樹の関係性の折衷案ですし、様々な動画で突っ込まれていた『上司公認で担当部署を離れて単独行動して死亡する主人公』は、どう見ても《帰マン》放映第一話【怪獣総進撃】の展開そのものです。
それが《ウルトラマン》らしくなっているのは、《ウルトラセブン》や《帰マン》が元から《ウルトラマン》の流れを汲んだ作品だったからで、良く見ると《シンウルトラマン》には《ウルトラマン》らしくない要素が随所に見られます。例えば、禍威獣が『外星人の製作した巨大生物兵器』なのは、《ウルトラセブン》に登場した宇宙怪獣と同じですし、人間を兵器として利用するメフィラスの発想は、『人間の心に挑戦する宇宙人』だったオリジナルとは似ても似つかないもので、むしろ《帰マン》の放映第四九話【宇宙戦士その名はMAT】に登場したミステラー星人に似ています。
リピアが『掟を破った犯罪者』にされているのも、戦いを嫌って地球に逃亡して隠遁していたミステラー星人の戦闘隊長が、追手のミステラー星人の仲間から『脱走兵である軍事犯罪者』として抹殺されそうになり、MATが星間戦争の兵士として利用されそうになった展開をヒントにしたのかも知れません。そもそも、脚本を書いた庵野秀明さんと樋口真嗣監督は、無類の《帰マン》愛好者です。
それと、この作品は『人類』ではなく『日本人』を意識した
ものでしょう。禍威獣が日本にしか登場しないのは、「怪獣物は日本のお家芸である」と言うメタフィクションの手法だけでなく、個を重んじる西洋文明圏の思想を『外人』のメタファーである「外星人」にして、『集団になると異様な底力を発揮する日本人』と対比させる事により、最近ではとかく批判の対象にされがちな『日本的思考』を肯定する意味もあったと思います。ザラブが前振りとして出て来るのも、《帰マン》の大問題作として知られる放映三三話【怪獣使いと少年】に出て来た『美しい花を活ける手で日本刀を取ると残虐になる日本人の二面性』を、二度も禍威獣を倒してくれたウルトラマンをあっさりと「抹殺」しようとする日本政府の対応で示そうとしたとも思われます。
メフィラスとリピアの対立にしても、日本文化に傾倒してはいるが本質は理解していないリスクマネージメントが完璧な海外の経営者が、集団の先頭に立つ日本人経営者と対立している印象もあります。あるいは、最初は銀色一色だったウルトラマンが、神永と融合した途端に赤いラインを纏うのも、昔から言われている日の丸の意匠を獲得する事により、『日本人の味方』になったを意味している気もしますね。
実に興味深い!!
文明が一定のラインまで発達すると
それを破壊しようとする存在ってのは
ガイナックス作品の
グレンラガンを想起させますね。
「メフィラスの人間や地球への『好き』は畜産主が自分の牧場の動物へ向ける『好き』と同じ」だって意見を聞いたことあるけど、その通りかもしれないと個人的に思ってる。
だから好意を持っているのは嘘じゃないし、内心惜しいとは思っているけど、合理を越えたものではなくて、本人の性格も相まってあっさり手を引いたんじゃないかと。
地球人類に全く思い入れのないメフィラスとされていますが、なんか実はすこーしずつ人類に侵蝕されてましたみたいなのも欲しかったなぁ。
Z攻略にも、陰ながら力を貸していましたみたいなとか。
所詮人間なんて他を見下してばっかなもんよ
エヴァにも出てきたし、庵野監督はマルチバースが好きなのかな?
神永がβカプセルで異次元からウルトラマンを呼び出すなら、浅見が巨人化したことから異次元には巨人が住むパラレル地球が存在するということになる。ゾーフィはそれが光の星の脅威になると思ったのではないか?地球が消滅すれば、異次元の地球との通路もなくなるからだ
めちゃくちゃいいチャンネル見っけたわ。
子供の時に憧れていたウルトラマンは地球防衛軍のピンチにあらわれて助けてくれた。あっ、ウルトラマンだ!そして、みんながありがとうウルトラマンと手を振った。シン・ウルトラマンは孤独な感じがして、かわいそう。人類の可能性は、少数の秘められたところに隠されているのかな。
メフィラスがゲーテの『ファウスト』のメフィストフェレスと似ている感じがしました。この動画を見てこの感じが確信に変わりました。ものすごく悪魔的ですもの、メフィラス
野生の証明には、こういう意味・意図があったんですね
メフィラスが地球人に全く思い入れがないとも感じなかったけどなぁ。
メフィラスほどの外星人には全く意味のない地球の通貨の概念にも付き合ってて、
居酒屋で持ち合わせがないのに本気で「しまった」顔をしたり、
ウルトラマンが浅見の匂いを単なる情報として捉えたどった行為を、下品だと本気で嫌悪感を示したりと。
彼自身が言うように地球や人間がそれなりに好きではあるのだ。
ただそれは地球人が犬に対して感じる思いのようなものだろう。
人間は犬を賢い”動物”と認識している。かわいいと感じるし家族とすら扱い、仕事もこなす有能で有益な動物である。
一方で虐待する者もいるしなんなら食べてしまう。法律上は物扱い。
結局下位の生物としか見ていなく、ゾーフィや光の国と対立してまで地球にこだわる気はなかった。
そこが、人間と同じ目線に立ち自らの命を懸けようとしたウルトラマンとの違い。
メフィラスが登場してからのパートは終始ウルトラマンとの対比がポイント。
メフィラスのデザインを本来の怪獣型から大幅に変更したのもそのためかなと思う。
詳し過ぎ、的確過ぎで原作者が偽名で作った解説動画かと思った、、
1度だけ見ましたが、とても興味深い話でした。個人的に気になったのは、最後、神永さんが目を覚ました後、神永さんはどうなるのか、ウルトラマンの男としての記憶は持っているのだろうか、そして、本当に神永さんなのか(リピアの精神が残っているのかないのか)といった所ですね。今度、また見れたら見ようかな…
レヴィ=ストロースの「野生の思考」を持ち出してきたのには驚いた。大雑把な解釈だけど、先進文明と後進文明という二元論に対して一石を投じる存在=ウルトラマン、という構図はシリーズの再構築を裏付けするのに最適だったと思う。
「上位次元の知的生命体」を「神に近い存在」っていうのはよくわかりません
まず神の定義から前提を決めとかないと
この作品をハリウッドがやったら浅見とのラブロマンスにしてアバターの逆パターンみたいな話なっていたかもしれないwww
ザラブはウルトラマンに瞬殺されてたのに禍威獣以上の強さなのねw
11:40
ここはちょっと個人的には違う意見ですね
ゾーフィが言ってた様に、リピアが地球で人類と融合してしまった事は恐らく他の異星人にも知れ渡っていたっぽいので、ザラブを派遣したのは関係のない異星人じゃないでしょうか
ザラブの目的はあくまで人類の滅亡であり、これはメフィラスの目的とは合致してませんし、もしこれでザラブがウルトラマンを排除できたとしても、そのあとザラブが人類を滅亡させようとするのをわざわざ止めなければならないのも手間なので、あんまり合理的な戦術じゃないと思います
こうしてみるとリピアがウルトラマンになってくれたのは奇跡的な環境の良さな気がしますね
初めに会った神永が子供を守ろうとする善性を持ち合わせてなければ、禍特隊のメンバーが強い信頼関係を結べてなければ、リピアが「野生の思考」を手に取る事がなければ、、、
マルチバースは10年代以降のウルトラマンの基本設定になってたから「あぁ、いつものそれね…」で受け入れてしまったから詳しく考察されると円谷そんなに考えてないよ!って思っちゃうw
メフィラスを探しだすため匂いを利用して追いかけたシーン真っ先に思い浮かんだのはマリでした。
シンエヴァの考察になりますが、ラストマイナス宇宙に取り残されたシンジをどうやってマリは見つけだしたのか?リピア同様匂いをたどって迎えにいったのではと考えました。厳密に言うとシンジと初めて出会った屋上で嗅いだ匂いの記憶を利用した、そのため記憶で構成されるマイナス宇宙において、海からでたマリは屋上の時のメガネ制服に変換されたのではないでしょうか。
人間の五感の中で記憶と一番強く結びつき忘れにくいのが嗅覚による記憶のようです。
なぜマリを匂いフェチを持つキャラクター設定にしたのか疑問だったのですが、鼻が利くという言葉から連想される感覚が鋭いや洞察力にたけているなどの特長付けプラスこのような伏線回収も考えられるのかなと思いました。
お陰さまで、ザックリと自分自身の中でも整理出来つつあります。
有り難うございます。
この物語での疑問は、人間が一個体で完結していないと言うのは、外星人は一個体で完結していると言う事でもありますかね。
もし仮にそうだとすると、ザラブやメフラスも一個体で完結している…と言う事になり…地球に来訪していた個体とザラブやメフラスの種の別個体や社会との関係性が全く無視されていると言う事です。
物語を必要以上に複雑化させないと言う意図、初代ウルトラマンとの整合性からだとは思いますが、
ウルトラセブン等でも、キュラソやペガッサ、マゼラン人マヤ等々、同一種の中での多様性も描かれていたので、今後の続編にも期待しているのですが…さて…さて。
後、人類を殲滅するのに地球を含む太陽系天体を破壊すると言う光の国の意図も気になります。
少なくとも地球には多くの生物種が生存しているので、光の国の外星人レベルの技術であれば、人類だけを抹消すると言う行動も出来るのでは!?等と考えてしまいました。
いつか、
この2点に対する、p主様のお考えも お聞かせいただけたら幸いに思います。
When do we get a worldwide release for this movie? Cmon guys stop gatekeeping it in Japan