9月9日未明、関東地方に上陸した台風15号の影響で、千葉県鋸南町市井原地区の山間部では、1ヵ月半近く停電が続いている。

 千葉県鋸南町市井原地区に移住して農業を営んでいた森比佐之さん(42)は、付近の送電線が寸断され、自宅ではいまも停電が続いている。森さんは、「ここはまだ隠れ停電だが、完全に風化している。電気で連動するポンプが使えず水も使えなかった。簡単な機械を役場が用意してくれて、今は水が使えるようになったが、東電からは9月23日頃から連絡がない」と明かした。森さんは太陽光発電設備の導入を検討している。
 
 実際、東京電力パワーグリッドのホームページを見ると、千葉県鋸南町の停電件数が明記されておらず、あたかも停電が解消したような印象を受けなくもない。

2週間の停電時に分散型電源を活用

 一方、分散型電源を活用して長期の停電を凌いだ人もいた。千葉県君津市在住の平松四男さんは2週間にわたる停電時に太陽光発電設備を使って電力を確保した。
「昼間は太陽光発電設備、夜は発電機を利用したので冷蔵庫を利用するには不自由しなかった」と四男さんは振り返る。四男さんの娘の加奈子さんは、「最初に冷蔵庫に太陽光発電の電力を使用し、洗濯機は都度コンセントを差し替えて電源が落ちないように使用した。携帯電話の充電もできた」と話す。2人とも「太陽光発電設備をつけていてよかった」と笑顔で答えた。

 同じく千葉県君津市に住む勝木紳一さんも、2週間に及ぶ停電を余儀なくされたが、太陽光発電設備と蓄電容量7.2kWhの蓄電設備、さらに発電機を活用した。勝木さんは、「蓄電設備を使用したのは2日間。昼間は太陽光発電の電力で冷蔵庫を、夜は発電機を回して冷蔵庫と浄化槽のポンプを使用した。冷蔵庫は2週間使用できた」と語った。

 いまなお停電で不便を強いられている人が存在し、既存の送配電インフラは完全ではないということが明らかになった。一方で、太陽光発電設備や蓄電設備などの分散型電源を活用すれば、長期の停電を乗り越えられる。防災・減災の観点からも分散型電源を普及させる意義は大きいのではないか。

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