30日の新型コロナウイルス新規感染者数は午後9時現在、全国で4684人となりました。36人が亡くなっています。

東京都では新規感染者数が698人となり、30日ぶりに前週の同じ曜日を下回りました。ただ、重症者は7人増えて、65人となっています。

神奈川県では、来月3日からの3連休で、診療行う医療機関が17%前後になる見込みです。これは、年末年始より低い数字です。ゴールデンウィーク中の医療体制を確保するため、神奈川や東京は協力金まで用意しました。神奈川は一日10万円、東京は4時間15万円となっています。

大阪府では新規感染者数が1043人となり、4日連続で1000人を超えました。

重症者の病床使用率は100%近くになっていて、入院先が決まらない患者が相次いでいます。
大阪府は入院調整をする間、酸素吸入などの処置を行う待機場所を設置していて、これまでに55人が搬送されました。

福岡県では、1人が何人に感染させるかを示す『実行再生産数』が、東京や大阪よりも高くなっています。

福岡市や久留米市では、午後9時までの時短営業の要請が出ていますが、まん延防止措置の対象とはなっていません。

医療現場は、すでに悲鳴を上げています。

久留米市にある聖マリア病院では、先週からコロナ患者が急増し、18床あるベッドも埋まっている状態だといいます。

聖マリア病院・本田順一副院長:「全員入院させて、全員治療を受けて頂きたいが、設備がない。僕らのところで一床しかなければ、こっちの人をとる、こっちの人は探してもらう。その時点でもう(命の)選択だ」

特に、福岡県南部の筑後地域では、ほとんどの病院が患者を受けいれられず、他の地域に搬送している状況だといいます。

聖マリア病院・本田順一副院長:「1週間以上前、2週間前から非常事態宣言をしてもらいたかった。色々な事情があると思うが、非常事態宣言レベルではないか。(Q.緊急事態宣言を出さないのは?)理解できないです」

菅総理は30日夜、福岡への対応について問われました。

菅総理:「(Q.緊急事態宣言レベルではないか?新たに(福岡を)追加する考えは?)必要であれば追加するのは当然。ただ、福岡県は午後9時までの時短が始まったばかり。そうしたことをしっかり徹底する必要がある。(Q.ゴールデンウィーク期間中に(福岡を)追加する可能性は?)まだ始まったばかりのところは状況を見る必要がある。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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