東京、大阪に次いで名古屋に誕生した常設の公式対局場は、22日がこけら落とし。藤井五冠と師匠の杉本八段が、それぞれ対局に臨みました。
22日、名古屋駅前のミッドランドスクエア25階にオープンしたのが「名古屋将棋対局場」です。
トヨタ自動車のオフィスの会議室を大幅にリニューアルした「名古屋将棋対局場」。21日までに85枚の畳が敷かれ、銀の屏風や中継用カメラなどが整備されました。常設の公式対局場は、東京と大阪に次いで3か所目となります。
対局前に行われたオープニングセレモニーには、それぞれ対局に臨む藤井聡太五冠と師匠の杉本昌隆八段も参加しました。
「元々、名古屋、東海、中部地域は将棋の盛んな地域でございまして。藤井聡太竜王や豊島将之九段といったトップ棋士も排出しておりまして、より盛んになっている印象がございます。皆様の喜んでいただけるような対局を行っていきたいと考えております」(日本将棋連盟 佐藤康光会長)
杉本八段「藤井五冠には追い風」
対局開始の約10分前。会場前に現れた藤井五冠は職員に案内され、まずは控室へと入っていきました。22日は、名古屋の街を一望できる控室で食事をとったり休憩したりするそうです。
そして、大勢の報道陣が待ち構えるなか、名古屋将棋対局場に姿を見せた藤井五冠。落ち着いた様子で靴をきっちりそろえて、将棋盤へと向かいました。
名古屋将棋対局場の誕生に、藤井五冠は。
「公開対局やタイトル戦の対局でないと名古屋で公式戦の対局する機会がなかったので、今回の常設の対局場を設けていただけたはとても嬉しく思っています」(藤井聡太五冠 4月)
これまで、東海地方の将棋の棋士は、順位戦の対局があるたびに会場となる東京や大阪の将棋会館まで移動を強いられてきました。藤井五冠も、かつては新幹線に乗って東京や大阪に通っていました。
藤井五冠以上に長く同じような経験してきた、師匠の杉本八段は。
「私は棋士になって30年以上、対局のたびに東京や大阪に行っていたので、初めて自分の家から通える公式戦を体験するのが楽しみですね。移動は移動で、気持ちを切り換えて『今から行くぞ!』と、気分転換になったりしますが、現実的には移動時間が取られてしまうので、前日に東京や大阪のホテルに入る必要があったんですよね」(杉本昌隆八段)
さらに。
「名人に挑戦するためのA級順位戦の1年目、名古屋対局を何局かできるということで、移動時間が減ることは藤井五冠にとって非常に大きなメリットになると思います。このタイミングで名古屋対局場ができたことは運命的なものを感じますし、間違いなく藤井五冠にとって大きな追い風の一つだと思います」(杉本昌隆八段)
A級順位戦1回戦 藤井五冠の相手は「26年間A級の猛者」
名人への挑戦権を争うトップ棋士10人が集うA級順位戦。こけら落とし対局となった藤井五冠の1回戦の相手は、日本将棋連盟会長の佐藤康光九段です。
名古屋将棋対局場の誕生に奔走した立役者で、多忙な業務の中、26年間にわたってA級に居続ける強さも光ります。
注目の対局は午前10時、藤井五冠の先手で始まりました。隣では、藤井五冠の師匠・杉本八段の対局も同時にスタート。外は生憎の天気ですが、師弟がそろって名古屋での対局に臨むというこけら落としに、これ以上ない演出が加わりました。
名古屋での対局ということで気になるのは「将棋めし」。昼ご飯について連盟スタッフは。
「何種類かの弁当を用意して、好きなものを対局者に選んでいただく形になります」(日本将棋連盟担当者)
残念ながら、当面は出前などを用意できないということですが、今後、名古屋めしの出前のシーンが見られるかもしれません。
対局はそれぞれ持ち時間が6時間の長丁場。名人への挑戦権を争う10人総当たりのA級順位戦。藤井五冠にとって大事な初戦の勝敗は今夜決まる見通しです。
藤井五冠「今後の対局予定」 7月19日には20歳に
ミッドランドスクエアの25階という高層階に開設されたことから「天空の対局場」とも称される名古屋将棋対局場では、今後A級からC級までの順位戦全700局中、約100局が開催される予定です。
この対局場における2022年度の藤井五冠の対局は、9対局中6局程度が予定されています。
次回の藤井五冠の対局は、6月28日と29日に愛知県犬山市内のホテルで行われる王位戦第1局。タイトル防衛をかけて、2021年度、幾多の熱戦を繰り広げた豊島将之九段の挑戦を受けます。
7月4日には、千葉県木更津市で永瀬拓矢王座との棋聖戦第3局。13日と14日には、北海道札幌市で王位戦第2局が行われます。そして、7月17日には名古屋の大須・万松寺で棋聖戦第4局が行われます。
また7月19日には、20歳の誕生日を迎えます。
(6月22日 15:40~放送 メ~テレ『アップ!』より)
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14 Comments
会長を紹介しないとはいい度胸やな
下請けから搾り取った金で名古屋会場準備してくれてありがとうm(_ _)m
囲碁の対局もできるようにして欲しい。
背景に銀の屏風が広げられており、雰囲気は最高。佐藤会長も意気込んで対局に参加しました。これから名古屋の対局が増えると思うと
地元では大盛り上がりだろうと思える。この会場では、師匠の杉本昌隆八段も同室で対局をしていたことが面白かったですね。藤井・佐藤
の対局は真夜中を過ぎて佐藤九段が投了して藤井五冠の勝利となりました。地元はおおもりあがりだろうなぁ。
対局室がせこくて驚いた。棋士へのリスペクトが感じられない。新しいスポンサーを見つけるべき
ガランとした雰囲気です。対局場として重厚感あふれるリモデルを期待してます。
佐藤会長、藤井五冠、杉本師匠 3人が今日そろってここで対局というのは、たまたまなのか?🤔 オープニングセレモニーのために そのようにセットしたのか? 😄
常設ならもっと将棋ムードがある環境にしなよ 和風の。
スポンサーさんのお金を業者に持ち逃げされて急遽リースから借りた畳と屏風を置いただけに見えるんだが
なんか将棋やる雰囲気は出てないよね。
同じように東北や九州辺りにも常設対局場が増えると良いですよね
会長をテロップのみの紹介とはいい度胸だと思うよw
今回の功労者であり対局相手であるのに
藤井専用対局場
スーパースターが生まれたことで公式対局場までできた
これは橋頭堡
目指すは将棋会館
特別対局室的な使い方は可能なんでしょうか?