新型コロナウイルスのワクチン接種を受けた人は、10日時点で14万8950人となりました。副反応とみられるアナフィラキシーを発症した人は25人と、約6000人に1人という割合になっています。
同じく、ファイザー製のワクチンの接種が進むアメリカでは、1000万回近い接種が行われていて、アナフィラキシーの報告は50例、約20万回に1例という割合です。
なぜ日本の方が割合が多いのでしょうか。政府のワクチン分科会メンバーでもある川崎医科大学・中野貴司先生教授に聞きました。
中野貴司先生教授:「今は医療従事者の先行&優先接種で、どのような副反応が出るかモニタリングする目的も兼ねていて、疑わしき症例も含めて報告されるので、頻度が高くなっている可能性もある」
アナフィラキシーには色々な症状のケースがありますが「全身に発疹が出る」かつ「血圧が低下する」など、複数の臓器などで症状がみられたら、アナフィラキシーと診断されます。
ただ、複数の症状ではあるが「全身のかゆみ(発疹なし)」かつ「腹痛」といった場合は、日本の場合は「疑わしき症例」として報告されるので、アナフィラキシーの頻度が高くがなっている可能性もあるということです。
日本でアナフィラキシーを発症した25人のうち、24人が女性です。アメリカでは、50例のうち47例が女性で、圧倒的に女性が多くなっています。
川崎医科大学・中野貴司先生:「薬剤、造影剤、食物などでもアナフィラキシーは起こるが、これほどまでに、女性に頻度が高い原因物質は思い当たらない」
詳しいことは分かっていませんが、12日に厚生労働省の専門部会が開かれ、接種との因果関係を調べるということです。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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