今、我々は日本が世界に誇るこの才能を、無視してはいけない。
すべてを失った日本が、 焼け跡の中から生み出した「マンガ」。戦後の日本に活力を与えただけでなく、今や世界中に広がり、カルチャーの一大潮流となった。ところが我々日本人は、この分野で世界から絶賛、注目されるクリエイターの名前を知らない。彼の名は、辰巳ヨシヒロ。
元々は子供のものであった「マンガ」を大人の読み物に昇華させ、″マンガの神様″手塚治虫をも嫉妬させた「劇画」の名付け親である辰巳。彼の功績は、アメリカ・フランスなどで高い評価をうけ、マンガ界におけるカンヌ国際映画祭と言われるフランスの「2005年アングレーム国際漫画祭」で特別賞を受賞するなど、その地位を確立。日本でも再評価の機運が高まっている。
本作は2009年手塚治虫文化賞大賞を受賞した辰巳ヨシヒロの自伝的エッセイマンガ「劇画漂流」を基に、彼の代表的な5つの劇画短編作品をおりまぜ綴った、今まで誰も観たことのない「動くマンガ映画」である。日本中が高度成長期にわいている中、辰巳ヨシヒロが描き続けた、<人間>の姿とは…。監督は、カンヌ国際映画祭の常連で、ロカルノ国際映画祭の審査員長も務めた、 シンガポールのエリック・クー。声の出演は別所哲也がナレーション他一人六役に挑戦。
世界が認め、日本が知らない、この誇るべき才能を、今知るべき時がきた!
11月15日 角川シネマ新宿 他全国順次公開
配給:スターサンズ
(c)ZHAO WEI FILMS
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