4月27日午後3時ごろ、宮城県白石市の小学校で校庭に設置されていた防球ネットの支柱が折れ、遊んでいた児童2人にあたりました。この事故で小学6年生の男子児童1人が死亡しました。

事故があったのは白石市の白石第一小学校です。警察によりますと、27日午後3時ごろ、6年生の男子児童、6~7人が校庭にある防球ネットに寄りかかったり揺らすなどして遊んでいたところ、木製の支柱が根元から折れ2人の児童の頭や顔にあたりました。
この事故で6年生の松野翔慎さん(11)が、搬送先の病院で死亡が確認され、もう一人はあごを骨折するなどの大けがをしました。

白石第一小の児童の保護者
「きのうの夕方、子供から聞いていたので、亡くなったというのはショックだった。親の気持ちとしては本当にショック」

白石市教育委員会は28日午後に会見を開き、事故の状況を説明しました。

白石市教育委員会 半沢芳典 教育長
「絶対あってはならないことが起こってしまった。関係者の皆様に申し訳なく思っている」

市教委によりますと、学校設備について専門業者による遊具の点検を年に一度実施していたほか、各学校で教職員が目視や触診で点検を行っており、今回折れた支柱ではこれまでに異常は報告されていなかったということです。
一方で、事故が起きた防球ネットについていつ、誰が設置したのかなど把握していませんでした。

白石市教育委員会 半沢芳典 教育長
「遊具は基本的には、ものを使って遊ぶためにあるので目が届くが、防球ネットはブランコや滑り台のように、それを使って遊ぶことが目的ではないことから落とし穴があったかもしれない」

市教育委員会では、28日、市内にある全ての幼稚園と小中学校で、緊急点検を実施したほか、連休明けには業者による点検を実施するということです。
警察が事故の原因を詳しく調べています。

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