「紀州のドン・ファン」と呼ばれた男性が死亡し、体内から覚醒剤が検出された事件で急展開です。警察は殺人などの疑いで男性の25歳の元妻を逮捕しました。
スペインの伝説上のプレイボーイになぞらえて「紀州のドン・ファン」と呼ばれていた野崎幸助さん(77)。その野崎さんが不審な死を遂げる3カ月前に結婚したのが、55歳年下の須藤早貴容疑者(当時22)でした。
事件から約3年。須藤容疑者は東京都心の一等地にある高級タワーマンションの自宅で野崎さんを殺害したなどの疑いで逮捕されました。
逮捕後ほどなく、須藤容疑者は和歌山県の田辺警察署に移送されました。
須藤容疑者は何らかの方法で致死量の覚醒剤を野崎さんの口から摂取させ、急性覚醒剤中毒で死亡させた疑いが持たれています。
警察は覚醒剤について須藤容疑者が入手したとみていますが、動機については現時点では確定的なものはないとし、共犯者の有無については今後捜査を進めるとしています。
総資産50億円とも言われた田辺市の会社社長・野崎さん。野崎さんがマスコミに登場したのは2016年。現金や貴金属など約6000万円を自宅から27歳の女に持ち去られたという事件でした。そしてその後、資産家ぶりが注目されます。
裸一貫から金融業や不動産業で財を成した野崎さん。自宅に2億4000万円とも5000万円ともいわれるルノワールの絵画を飾るほどでした。
また、「美女4000人に30億円を貢いだ男」と豪語し、多くの女性と交際した半生をつづった自伝を出版。そのタイトルから「紀州のドン・ファン」として注目されました。
2018年には55歳年下の女と結婚します。この結婚相手こそが今回、逮捕された須藤容疑者でした。
野崎さんの自伝によりますと、2人の出会いは2017年の秋。野崎さんが羽田空港で転んだところを須藤容疑者が助けたことがきっかけだったといいます。野崎さんは「最後の女性になってくれませんか」とプロポーズし、出会いから数カ月後の翌2018年に2人は結婚したのでした。自伝によりますと、「財産目当てじゃないのか」との声も気にならなかったといいます。
しかし、結婚式は突然、中止に。野崎さんの自宅近所の人によりますと、須藤容疑者の姿を見ることは少なかったといいます。
そして結婚から3カ月後、野崎さんが自宅で亡くなります。死因は急性覚醒剤中毒。注射の痕がないことなどから、何者かに口から覚醒剤を摂取させられたとされます。
警察は、覚醒剤を摂取した経緯に注目します。野崎さんが死亡直前に飲んだとみられるビールの空き瓶を含む約2000本を押収して調べました。
さらに捜査は、野崎さんと同じ時期に不自然な死に方をした愛犬のイブにも及びます。警察はイブの死骸を掘り起こして、体内に覚醒剤の成分がないか調べたといいます。そして今月28日、警察はイブから覚醒剤の反応は認められなかったことを明かしました。
一体、野崎さんはどのように覚醒剤を摂取させられたのでしょうか。警察は事件時に家にいた須藤容疑者から事情を聴くなどしていました。
記者の問い掛けにも須藤容疑者は聞こえないのか、報道陣に目もやらず、イヤホンをしたままスマートフォンをいじり続けます。
須藤容疑者を知る人は事件後の2年前、こんなやり取りを交わしたといいます。
須藤容疑者の知人:「(電話で)『大丈夫なの?』って聞いたら『全然、大丈夫だよ』って。『実はやったんじゃないの?』って聞いたら『やってないってー』って明るく言っていた」
須藤容疑者は専門学校時代、友人におごるなど羽振りが良かったといいます。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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