藤井聡太五冠にとって2つ目のタイトル戦「棋聖戦五番勝負」が始まりました。第4局の開催場所、名古屋・大須の万松寺では準備が着々と進んでいます。

「棋聖戦第4局の舞台となるのが名古屋・大須の万松寺です。既にお寺のモニターには棋聖戦が大きくPRされています。準備万端ですね」(記者)

 「棋聖戦」の会場に選ばれたのは2021年に続き、今回で3回目。

Q:床はフローリング?
「フローリングはすぐに取り外せるようになっています」(万松寺 伊藤聖崇さん)

 27畳の和室で、普段は応接室として使っているため、いまはフロアマットが敷かれています。

Q:将棋盤はどこに置かれる?
「将棋盤はちょうどこの点検口の下にきますね」(伊藤聖崇さん)

2021年は藤井棋聖が3連勝、第4局は“幻の対局”に

 万松寺では、第4局の開催に向け特別な思いで準備を行っています。そこにはある理由が。

Q:2021年は開催された?
「去年は藤井棋聖が3連勝しまして、ここは4番目だったので開催がなかった」(伊藤聖崇さん)

 2021年は藤井五冠が初戦から3連勝したため、第4局は“幻の対局”になりました。今年こそ、万松寺での藤井五冠の対局が実現することを願い、準備を進めています。

Q:今年も4局?
「今年も4局なんです。藤井棋聖には、ここで対局してもらうチャンスが今までありながらも、1回もないので、是非ここの対局場で1局指していただきたいという気持ち」(伊藤聖崇さん)

将棋盤も駒も最高級品を準備 総額800万円以上

 第4局で使用予定の将棋盤と駒を特別に見せてもらいました。

「美しい~!木目もしっかり、なんとも言えない艶がありますね」(記者)
「とくに木目なんかがすごくきれいな将棋盤です」(伊藤聖崇さん)

 将棋盤は、宮崎県産の「日向榧」を使った最高級品で、タイトル戦にふさわしい重厚感を醸し出しています。

Q:お値段は?
「宮崎県のこれだけの将棋盤としての価値は700、800万ぐらい」(伊藤聖崇さん)

 もちろん、駒も最高級品で、100万円を超えるお値段だそうです。

Q:お手入れも気を付けている?
「強くこするとピカピカになるが、ピカピカになると駒が光って、目に負担がかかる。磨きすぎないように気を付けている」(伊藤聖崇さん)

座布団もおやつも棋士の好みに合うものを

 また、座布団は、棋士それぞれに好みがあるそうで、いろんなタイプの座布団を用意しています。

「麻だ!とってもヒンヤリしている」(記者)
「そちらは夏物ですね。お寺なので座布団はたくさんある」(伊藤聖崇さん)

 そして、やっぱり気になるのが「おやつ」です。

「とくに藤井棋聖は、ご当地のカワイイお菓子を毎度選ぶことが多いので、そういったものを。ちょっと検討中ですけれども。お寺らしさから、和菓子から選んでいきたいなと思っている」(伊藤聖崇さん)

 万松寺では3日から始まった棋聖戦の行方を見守りながら7月17日の第4局に向けて準備が着々と進んでいます。

(6月3日15:40~放送メ~テレ『アップ!』より)

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