JR東日本は、電車が発車する直前にホームで流れるメロディーが駆け込み乗車を助長している可能性があるとして、一部の駅のホームでメロディーを流さない実証実験を始めました。ホームのスピーカーからではなく、電車に取り付けられたスピーカーから発車メロディーを流すというものです。

 実証実験が始まったのは、JR常磐線・亀有-取手駅間の各駅に止まる電車です。JR東日本はホームのスピーカーから流れる発車メロディーはホーム以外にも聞こえて、駆け込み乗車を助長している可能性があるとしています。JR東日本・運輸車両部の大場貴広運用課長は「階段やコンコースで発車ベルを聞いて駆け込むことも見受けられる。問題意識も含め、車外スピーカーを使った発車ベルで何とかできないかと考えた」と話しています。

 実験では電車に取り付けたスピーカーからメロディーを流すことでホームにいる人だけが聞こえるようにして、駆け込み乗車が減るかどうか検証します。取り組みをいつまで続けるか決まっていませんが、JR東日本は効果が確認できれば他の区間にも拡大させる方針です。

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