ロシア軍が攻勢を強めていたマリウポリの製鉄所で、ウクライナ側が戦闘の終了を発表しました。多くのウクライナ兵が、親ロシア派が支配する町などに移送され、事実上の投降とみられています。

 約3カ月、繰り広げられた戦いは大きな節目を迎えました。

 CNNキャスター:「今夜マリウポリのアゾフスタリ製鉄所の包囲が終わったようです。ロシアによって制圧されたことになります。ウクライナ軍は『部隊の任務は完了した』と発表しました。ロシアによる全域支配を意味します」

 アゾフスタリ製鉄所から搬送される兵士たちの映像では頭も手にも傷を負い、満身創痍の言葉通りの兵士たち。憔悴(しょうすい)しきった姿が見られます。不安な表情を浮かべ、搬送されていきます。

 ウクライナの負傷兵53人。乗せられたのは「Z」マークが記されたバスや軍用車両だけに、不安な表情もうなずけます。

 ロシアの支配下にある街・ノボアゾフシクの病院に運ばれ、他の211人の兵士は同じくロシアの支配下にある街のオレニフカに退避したということです。

 これまでマリウポリ市民に関しては日本のすぐそば、極東のカムチャツカに送られたという情報もあります。ウクライナ政府は作戦の終結を宣言しています。

 マリャル国防次官:「残念なことに軍事的にはアゾフスタリ製鉄所を解放できません。今、最も大事なことは兵士たちの命を守ることです」

 最後まで徹底抗戦を続けていたアゾフ大隊も、やむを得ないと話します。

 アゾフ大隊指揮官:「最も重要なことは、すべてのリスクを計算し、あらゆる状況に応じられる計画を立てることです。目的を達成しつつも兵士の命を守ることが一番、重要です」

 世界中が注目した80日間を超える戦い。ウクライナ政府は様々な時間を稼ぐ目的を達成したとして、称賛しています。

 マリャル国防次官:「彼らのおかげで、予備役の編成・部隊の再編成・様々な国からの支援に向けた不可欠な時間が与えられました」

 絶対不利とされた戦況を支え続けた兵士。大統領から英雄と称され、捕虜交換を求められています。

 ゼレンスキー大統領:「兵士のなかには重症を負っている者もいる。英雄たちが生き残ることがウクライナにとって何よりも必要だと強調したい」

 こちらも最後の日を迎えていました。

 マクドナルドはロシア市場から撤退すると発表しました。

 1990年、ソ連時代に第1号店がオープンしたマクドナルド。冷戦終結の象徴ともされて30年以上、ロシア国民に愛された場所です。こんな客もいました。

 客:「とても驚いています。1990年代の誕生日はすべて、ここで祝いました。思い出が詰まっています」

 ロシアでの事業は、第三者に売却するとされています。

 ロシア包囲網は広がりつつあります。

 スウェーデン、アンデンション首相:「政府はスウェーデンが同盟の一員になることを望んでいることを発表し、それをNATO(北大西洋条約機構)に伝えることにした」

 NATOへの加盟を申請すると正式に表明したスウェーデン。約200年にわたり、中立を維持してきた国の大転換です。

 この人も面白いはずがありません。

 ロシア、プーチン大統領:「軍事インフラが拡大することは、確実に我々も反応します。その対応がどのようなものかは、どのような脅威が生まれるか次第だ」

 対抗措置を取ると牽制(けんせい)したプーチン大統領。旧ソビエトの6カ国が加盟するCSTOの会議に出席しました。

 ロシア、プーチン大統領:「このような行動に対し、我々も注意を払わなければいけない」

 意外な助っ人も登場しました。

 トルコ、エルドアン大統領:「トルコに制裁を科す国を加盟させることはできない」

 NATO加盟には加盟国すべての賛同が必要ですが、トルコが難色を示しています。

 フィンランドとスウェーデンは2019年のシリア侵攻を理由にトルコへの武器輸出を禁止しているからです。

 フィンランドとスウェーデンは政府高官をトルコに派遣するとしていますが、すげない対応です。

 トルコ、エルドアン大統領:「我々を説得しに来るのだろうか?失礼だが疲れるだけだ」

 大転換を迎えたスウェーデン。山積みの課題をどう処理するのでしょうか。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

WACOCA: People, Life, Style.