◆大雪(たいせつ)
雪が激しく降り始める頃
新暦12月7日~21日頃

冬ごもり ~大雪の自然~
12月中旬頃は、七十二候で「熊蟄穴(くまあなにこもる)」時季。
本格的な冬が到来すると、熊は体力の消耗を避けるため、穴の中で冬ごもりをします。熊だけではありません。他の動物や植物、そして人間も、活動をやめたり、それぞれの場所にこもるようになります。その姿は時が止まったかのようですが、木々は冬枯れの中でも花芽をつけ、動物も活動のエネルギーをため込んでいます。
万葉集で「冬ごもり」が春の枕詞になっているのは、寒さに耐え、春にそなえる生き物の姿が、待ち遠しい春のぬくもりを感じさせたのではないかといわれます。

正月事始め ~大雪の生活~
現代では、年末ぎりぎりに慌ててお正月準備を始める人も多いようですが、昔は12月13日から取りかかるのが慣わしでした。
お正月は、新年の神様・年神様が降りてきて、五穀豊穣や幸運をもたらして下さる大切な日。年神様をお迎えする準備「正月事始め」は、余裕を持って早めに始められていたのです。年末の大掃除「すす払い」を始めるのも、この日。家を清め、年神様をお迎えする大事な行事とされていました。
京都には、今も13日から正月支度を始める慣わしが残っています。花街では、鏡餅を持って目上の人への挨拶まわりも行われます。

Present by 京福電気鉄道(株)(制作2010年12月)

前の節気-小雪 http://youtu.be/qU_fcTU-xqg
次の節気-冬至 http://youtu.be/d0jmeG8A2rk

YouTubeチャンネル「NipponArchives」
https://www.youtube.com/NipponArchives2013

WACOCA: People, Life, Style.