政府は大阪に加えて東京、そして兵庫にも3度目の「緊急事態宣言」を出すことで調整を進めています。その東京では21日、843人の新型コロナウイルス新規陽性者が確認されました。

 3都府県は3度目の緊急事態宣言へ向かいます。

 午後、兵庫県は緊急事態宣言を要請することを決定しました。21日に過去最多となる563人の感染が確認されました。

 京都府も要請の検討に入ったことが明らかとなりました。

 政府は東京、大阪、兵庫の3都府県に対して3度目となる緊急事態宣言を出す方向で調整を進めています。

 今年初めて夏日となった東京都。22日にも緊急事態宣言を要請する方針です。何が対象となるのか、徐々に中身が分かってきました。

 都の関係者によりますと、遊興施設や商業施設、カラオケ店などを休業の対象とする案が出ているということです。都立学校の部活動を原則、中止とすることも検討されています。

 21日に東京都で確認された感染者は843人です。800人を超えるのは今年1月29日以来です。

 江戸川区は都の調査対象となっていない区内の飲食店に対する独自調査を始めました。

 20日に緊急事態宣言を要請した大阪。行き来せざるを得ない人は戸惑っています。

 深刻となる病床逼迫(ひっぱく)。12時間以上、搬送先が見つからないケースも出てきました。

 20日に緊急事態宣言を要請した大阪府。ただ、その内容に疑問符が投げ掛けられています。

 一つの案として示された飲食店の全面休業やデパートなど商業施設の休業について、ある政府関係者は慎重な姿勢を示しています。

 政府関係者:「大阪が示している対策案はちょっと過激だよね。デパートやテーマパークを閉めることそのものが感染者数を減らすわけではない。費用対効果もよくない」

 病床が逼迫する大阪府。宿泊療養施設に酸素吸入ができる設備を導入し、患者の体調急変に対応したいとしています。

 看護師:「もうちょっと早く導入してほしかったというのが正直な感想。第2、3波の時は入院がずっとできていたけど、現在では待っても半日とか1日かかる場合があるので今、厳しい」

 その状況を目の当たりにした医師がいました。

 高齢者施設の治療を行う渡辺医師。20日夜、高齢者施設で5日以上前に発症した患者の容体が悪化。午後7時に救急車を呼んだものの、21日午前11時の段階でまだ受け入れ先が見つかっていないといいます。午後3時、ようやく搬送先が見つかったそうです。実はこの患者、これが初めてではないそうです。

 発症してから2回、救急車を呼んだものの、いずれも搬送先が見つからなかったそうです。医療設備も乏しい老人ホームなどで重症化しつつある患者を診なければならない状態が続いています。

 コロナを受け入れている病院だけでなく、地域医療もギリギリの状態だと訴えます。

 日翔会病院理事長・渡辺克哉医師:「病院に運べずに施設の方でコロナの患者の看取りが起こってくる。テレビ電話で会うしかできないのでつらいと思う」

 防護服を車に積んで各施設を回る渡辺医師。まだワクチンは打てていません。

 日翔会病院理事長・渡辺克哉医師:「本当にコロナに接している人、高齢者住宅の職員さんや救急隊の方に早く打ってあげてほしい。僕らも早く打ってほしい。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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