終電後の小田急線でどのような作業が行われているかご存じでしょうか?
工務技術センター 機械保線区ではさまざまな大型保線重機械を使用して小田急線全線での線路整備作業を行っています。今回はMTT(『マルチプルタイタンパー』通称:マルタイ)についてご紹介します。
線路は電車が走ることにより線路の歪み(曲がり・凹凸)やずれが生じるため定期的にメンテナンスを行う必要があります。しかし、普段は線路を電車が走っているため大型保線重機械を使用しての作業は夜間の限られた時間となってしまいます。
人力での道床搗き固め作業だと終電から初電までの時間帯で、15人程度で200メートル程度作業出来ますが、マルタイだと4人で平均800メートル、最長で1キロメートル程度作業できます。マクラギ丁数に置き換えると平均1300丁、最長で1600丁程度を1丁毎に「搗き固め」することで線路の歪みやずれを補修しています。
これをマルタイ1台で年間約100キロメートル補修することで列車運行の安全確保と、列車走行時に発生する騒音・振動の低減に努めています(マルタイのほかに砕石を整理する「バラストスイーパー」という機械も使用しています)。
※「鉄道の現場紹介」動画について
私たちの仕事を、より多くの皆様に知って頂きたいとの思いから、実際の現場で働く小田急電鉄社員が企画・撮影・編集を行っています。
vol.9は工務部で制作しました。
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