空気が乾燥して火の元に注意が必要な季節となりました。東京消防庁はきょう、家具が転倒して火事が起きる実験を報道陣に公開しました。
東京消防庁が3月に導入した3次元振動実験装置を使って、ことし4月に発生した熊本地震の震度7の揺れを再現した実験では、転倒防止対策をしていない家具が部屋の中で寝ている人の上に倒れました。東京消防庁によりますと、近年発生した地震でけがをしたおよそ5割の人が家具などの転倒によるものだということで、転倒防止対策の重要性が実験からも明らかになりました。
一方、震度6弱の揺れを再現したものでは木製の家具が倒れ、電気ストーブの上に服が落ちると瞬く間に煙が立ち込め、服はこの後、およそ7分で燃えてしまいました。東日本大震災の際、電気ストーブに落下物が触れることで発生した火事は9件だったということです。
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