ワクチン接種を行う医師不足への対策として、歯科医も接種を行う方向で政府が検討していることが分かりました。

 スムーズなワクチン接種の大きな助けになるのでしょうか。

 加藤官房長官:「(歯科医は)歯科医師の行為のなかでの注射が限定されているものと承知しています。そのうえで、ワクチンの接種については政府として一日も早く国民の皆さんに安心して接種できる体制の構築に向けて取り組んでいるところです」

 ある厚労省幹部は、歯科医がワクチンの注射を打てるようにするためには“理由付け”が必要だと話します。

 厚労省幹部:「歯科医師がワクチンを打てるように内部で検討しているのは事実。『注射する医師が足りないので、やむを得ない』というのが理由になるかも含めて検討している」

 東京・港区の「ルカデンタルクリニック」の小林留美院長は歯科医によるワクチン注射は可能だと話します。

 ルカデンタルクリニック・小林瑠美院長:「(歯科医師は)学生実習でお互いに筋肉注射を打ちあったり、色んな注射の点滴や麻酔の注射などトレーニングを一通り受けているので、歯科医師としては皆さんできる」

 また、普段、歯科医が口の中だけでなく注射を打つことがあるといいます。

 ルカデンタルクリニック・小林瑠美院長:「点滴、アレルギー反応のテスト、採血。(ワクチン接種の)手順をトレーニングすれば、すぐにでも対応できる」

 例えば、ワクチン接種が進むイギリスでは医療従事者ではないボランティアも講習を受けて注射を打っています。

 一方、ワクチンそのものの確保について、めどが立ったといいます。ファイザー社のCEO(最高経営責任者)と電話会談した菅総理大臣が発表しました。

 ファイザー社のCEOは自身のツイッターで「東京オリンピック・パラリンピックが安全に開催されることを願う」とコメントしています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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