16日夜の福島県沖を震源とする地震で秋田県内でも震度5弱を観測しました。深夜に発生した大きな地震でけがをした人もいました。
16日午後11時36分ごろに発生した地震では、県内各地で激しい揺れを感じました。震源は福島県沖でマグニチュードは7.4。横手市や大仙市で震度5弱を観測しました。大仙市では市役所の重い扉が激しく動いていました。横手市十文字町(じゅうもんじまち)では50代の女性が転倒し軽いけがをしました。横手市大雄(たいゆう)の温泉施設ではお湯をためる設備が破損し水漏れの被害がありました。震度4を観測した秋田市でも棚から物が落ちるなどしました。
17日午後4時時点で住宅1棟、学校など公共施設10棟でひび割れなどの被害が確認されています。JR秋田駅ではエレベーターが緊急停止し点検作業が行われていました。
JRによりますと、新幹線や在来線の一部列車の運行に影響が出ました。東京から秋田に向かっていた下りの秋田新幹線こまちにも影響が出ました。乗客19人はここで新幹線を降り全員タクシーで移動したということです。
一夜明けても交通機関への影響は続いています。東北新幹線のやまびこ223号が宮城県内で脱線した影響で、秋田新幹線は秋田と盛岡の間で本数を減らし運行していて盛岡と東京の間は運転再開の見込みが立っていません。また奥羽線・羽越線田沢湖線など在来線にも運休や遅れが相次ぎました。
日本航空は、首都圏との交通を確保するため秋田と羽田を往復する臨時便を運航します。また、秋北バスは大館と首都圏とを結ぶ高速バスを当面の間、毎日運行する予定です。
気象庁は揺れが強かった地域では地盤が緩んでいる可能性があり雪崩や土砂災害に警戒するよう呼び掛けています。
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