7日午前、愛知県新城市で最大震度4を観測する地震がありました。今年に入って各地で震度4以上の地震が頻発していて、専門家は、地震への備えを呼びかけています。

 地震発生時の豊橋市の様子です。7日午前9時半ごろ、愛知県東部を震源とする地震がありました。震源の深さは10km、地震の規模を示すマグニチュードは4.6と推定されています。

 新城市で最大震度4、豊田市や岡崎市で震度3を観測しました。名古屋市では多くの地域が震度2でした。

 愛知県で震度4の地震が発生したのは2020年9月以来になります。

 最大震度4を観測した新城市では…

「ガタガタって感じでしたよ。びっくりして家から出てきましたけどね」(新城市民)
「お弁当作ってる最中で、縦揺れみたいな感じ。すぐ収まって余震が来るかなって思っていたら来なかった。グラスの器とキープのボトルが2~3本割れました」(新城市の居酒屋店)

 愛知県によりますと、7日午後4時現在、地震による被害は確認されていないということです。

専門家「南海トラフのプレートがひずみを蓄える中で起きた地震の1つか」

 今回の地震について地震の専門家はこう分析します。

「地殻内で起きた非常に浅い地震。(浅い地震だと)マグニチュードの割に直上の揺れが大きくなる」(愛知工業大学 地震学 横田崇教授)

 今年に入って起きた震度4以上の主な地震。東日本大震災の震源地の東北以外にも、北海道・近畿・四国などでも起きています。

 地震活動は全国的に活発化しているのでしょうか?

「特別多いとかそういう話ではなく、多かったり少なかったりする周期の中の、多い時期と言えるのではないか。北海道や福島は東北地方太平洋沖地震の影響で、京都や今回の愛知の地震は南海トラフの準備の中で起きているものの1つかもしれない」(横田崇教授)

 さらに、南海トラフのプレート活動の影響で周辺地域では直下型地震が発生する可能性が高まっていると指摘します。

「南海トラフの地震がひずみを蓄える中で、震源域やその周辺にひずみを蓄えて、そして直下の地震を起こす可能性が高まっている。今回の地震を契機にして、まだ十分に地震対策が出来ていない人は、地震対策を進めてもらいたい」(横田崇教授)

(4月7日 15:40~放送 メ~テレ『アップ!』より)

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