4日午前、石川県の能登地方で震度4から震度2の揺れを観測する地震が3回ありました。
最初の地震は午前10時26分ごろでした。珠洲市で震度4、能登町で震度3の揺れでした。そして2回目はその2分後、今度は珠洲市で震度3の揺れを観測。さらにその50分後には3回目となる地震があり、珠洲市で最大震度2を観測しました。
わずか1時間の間に3回地震が続いたのですが、震源はいずれも珠洲市内でした。
珠洲市にある食品スーパーには、防犯カメラに地震の記録が残されていました。映像からは天井の照明が揺れているのがわかります。
珠洲市では3月8日と23日にも震度4を観測する地震が発生していて、市民からは相次ぐ地震に不安の声が聞かれました。
市民:
「なんか地鳴りみたいなのが聞こえてきて、『あ、来た!』って思った。そろそろ(大きな揺れが)来るんじゃないか」
「(能登半島地震の)強い恐怖を憶えていて、また起きるんじゃないかと不安だ」
地震の対応にあたった珠洲市役所のホワイトボードには各地の情報が書き込まれていました。
珠洲市職員:
「市民への被害の報告は入っていないので安堵している」
気象台によりますと珠洲市内で体に感じる地震の数は去年1年間では70回で、今年は4日を含めてすでに37回を数えているということです。
市民からはいつか大きな地震が来るのではないかといった声も聞こえましたが、気になるのは地震の原因と今後の地震発生の可能性です。
地震学が専門の金沢大学平松教授は…。
「(Q.能登は地震が起きやすい状態?)そうなんです。今、珠洲市を中心に地震が起こっていますけど、実はここで局所的に地殻変動が起こっているんです。その原因を探ってみると、珠洲市の地下10数キロのところに、有力なのは圧力源と言って、流体が膨張するようなものがあって、それが周りの岩盤を歪ませてその歪みを解消するために地震が活発に起こっている」
能登には、大きな地震を引き起こしかねない活断層が複数あります。活断層への影響は…。
「地殻変動の原因となるものが周りの活断層にも影響を与えているんです。従来よりも活断層は地震を起こしやすい状態です。奥能登の周辺にある活断層の大きさから考えても、マグニチュード6~7程度の地震っていうのは起こり得る可能性というのはある。まだしばらくこの状態が続くと思いますので、引き続き、より大きな地震への備えをしていただきたい」

石川さんLiveNewsイット https://www.ishikawa-tv.com/minnano_news/
(2022年4月4日放送)
#能登地方
#地震
#地殻変動

WACOCA: People, Life, Style.

Exit mobile version