トンガ諸島での海底火山の噴火に伴い、岩手県内では東日本大震災以来初となる「津波警報」が出され、久慈港では最大1m10cmの津波を観測した。
沿岸各地では避難指示が出されるなど緊張が走った。

日本から8000キロ離れたトンガでの大規模な海底火山の噴火。
岩手県内には、16日未明に「津波注意報」が出された。

注意報発表から30分後の大船渡市内の公民館には、東日本大震災を教訓に、急いで避難してきた人がいた。

避難した人は…
「寝ていたところサイレンで驚いて。家が川のそばにある。東日本大震災の経験があるから」

注意報から4時間後の久慈市総合福祉センターでは、高齢者を中心に避難してきた人が疲れ切った表情で夜を過ごしていた。

避難した人は…
「(防災無線の)放送で気がついてびっくりして起きて。携帯が鳴ったから」

岩手沿岸には東日本大震災以来初となる「津波警報」が出された。
久慈港で1メートル10センチ、宮古・釜石で40センチ、大船渡で30センチの津波が観測された。

津波警報が続く中、冷え込む朝を迎えた沿岸。
避難所で非常食用のパンが配られた。パンは車の中で過ごした人にも配られる。

滝澤悠希アナウンサー
「午前8時45分、久慈市内の標高およそ40mの高台です。今も津波警報が出されていますが、こちらから見る限り潮位の変動は確認できません」

明るくなり海の様子がわかるようになってきた。
県内では午前11時20分に津波警報が注意報に切り替えられた。

井上智晶アナウンサー
「午後2時、岩手県の津波注意報はようやく解除となりました」

宮古市では、午後2時すぎ、閉じていた津波用ゲートが開く。

井上智晶アナウンサー
「始発から9時間以上にわたって運転を見合わせていた三陸鉄道は、午後2時25分運転を再開しました」

交通機関が運転再開で久慈駅では三陸鉄道に東京からのツアー客が乗り込む。

三陸鉄道のツアー客は…
「とにかく運行してもらいたいと思って、朝一から新幹線の中からお祈りしていました」

深夜の津波情報発表で対応に追われる中、県内では、多くの人が東日本大震災の記憶を胸に実際の避難行動につなげていたようだった。

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