首都直下地震はマグニチュード7.3、東京の一部で震度7と認知している人が多いと思いますが、関東南部ではマグニチュード8を超えるような巨大地震、いわば「首都直下巨大地震」がいくつも想定されています。この動画では、その4ケースの巨大地震の津波シミュレーションを紹介します。1つ目は、1923年に発生し関東大震災を引き起こした大正関東地震タイプ、2つ目は相模トラフの東側で発生する可能性が指摘されている千葉県南東沖地震、3つ目が大正関東地震タイプと千葉県南東沖地震を組み合わせた元禄関東地震タイプ、そして最後が日本海溝から伊豆・小笠原海溝で発生する可能性がある延宝房総沖地震タイプです。
相模トラフで巨大地震が発生した場合、南海トラフ巨大地震と同様に数分で津波が到達し始めます。中には1分で津波が到達し始めるケースや、10分以内に10mを超える場所もあります。しかし、この想定はほとんど知られていません。さらには「東京湾には津波はこない」というような誤解まで広まっていますが、関東南部は2011年の東日本大震災で大きな被害を受けた東北地方や南海トラフ巨大地震による大津波が想定されている西日本の太平洋沿岸と並ぶ津波常襲地域です。
ここで紹介している想定は、あくまで可能性に過ぎません。実際にはこの想定を上回る可能性もありあます。津波からの避難は、その時避難できる最も高い場所を目指してください。巨大地震が起きた時、どんなことが起きているのか、この後どんなことが起きるのか想像できるだけでも、あなたの行動は変わるはずです。もし、周りの人が「避難しなくても大丈夫」と言っていても信用しないでください。多くの人はこの想定を知りません。この想定を知っているあなたが、周りの人にも声をかけて避難をするようにしてください。

WACOCA: People, Life, Style.