富士川から東の東京電力管内では、3月22日夜の停電は回避されました。電力の供給量をある程度確保できる見通しが立ったなどとして、政府は「電力需給ひっ迫警報」を午前11時に解除しました。

 東京電力によりますと、午前10時台の電力使用量は94%で経済産業省が発表していた「電力供給ひっ迫警報」は、午前11時に解除されました。22日の夜は、多くの家庭や店が節電に協力しました。富士市のスポーツ用品店では、朝から店内の暖房をすべてオフにして営業しました。
<スポーピアシラトリ富士ジャンボ店 宮本尚武主任>「東京電力の(節電の)要請もあり、シラトリ富士ジャンボ店も協力させて頂いている」
 入口入ってすぐのアウトドアコーナーには、テントやランタンなどの防災グッズを集めました。富士市では先週水曜日の深夜、福島県沖の地震で停電したことから、急遽コーナーを設けたということです。
 22日の夜は新型コロナによる「まん延防止等重点措置」が解除され最初の夜でした。沼津市の飲食店では「停電の恐れもある」という国からの発表に戸惑いました。
<鉄板!あした葉沼津店 オーナー 望月大樹さん>「話を聞いてびっくりはしたけど、せっかく(まん防)が明けて、これからというときにどうしても客足が鈍くなったりとか、こわいですね。心配です。急に電気消えちゃっても営業できなくなっちゃうんで」
 店では使わない場所の電気を消すなど節電に協力しました。
<鉄板!あした葉沼津店 オーナー 望月大樹さん>「家で節電するのと店でやるのでは、お金をいただいているので、なかなかしにくい部分はある。うーん、今は少しでも売り上げ伸ばさないというところの方が強いかもしれないですね」
 これまで我慢してきた分を取り戻したい飲食店。今回の電力ひっ迫はオーナーの頭を悩ませました。

3月23日放送

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