JR静岡駅の中に食品ロスをなくすこと目指し開発された無人販売機「Fuubo」が県内で初めて設置されました。
<山本太朗記者>「JR静岡駅のアスティ静岡に設置されたこちらの機械ですが、中を開けてみますと飲み物やお菓子などが入っています」
JR静岡駅併設の商業施設に登場したこちらのボックス。名前は「Fuubo(ふーぼ)」。食品ロスの削減を目的に、廃棄の対象になったお菓子やパン、飲み物などを無人で販売するボックスで、県内に初めて設置されました。市場価格に比べて、3~5割引き程度で買うことができ、「Fuubo」のホームページで個人のアカウントを作り、事前にキャッシュレスで決済します。
<山本太朗記者>「では、実際に購入してみたいと思います。まず、機械のQRコードを読み取ります。そうすると、この画面になって、事前の購入時に送られてきたパスワードを入力します。ロック解除を押すと、すぐに扉が開いて商品を取ることができます」
このシステムが生まれた背景には、食品メーカーと小売店の間に存在する商売の慣習、「3分の1ルール」があります。「製造日」から、おいしく食べられる目安となる「賞味期限」までの期間を3等分して、残り3分の1を切ると販売することができず、店頭から撤去して多くが廃棄されていました。農林水産省は2年前から「3分の1ルール」を緩和して、業界と連携して食品ロス削減を推進しています。
<JR東海静岡開発 営業部企画課 中村司さん>「このようなBOXを設置することで、お客様が安価でご利用できることに満足してもらえることはもちろん、食品ロスに少しでも関心を持ってもらう手助けができないかと思って設置しました」
JR東海などは通勤、通学の途中に立ち寄り、エコな買い物を体験してほしいとPRしています。
3月16日放送
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