◆啓蟄(けいちつ)
大地が暖まり冬眠をしていた虫が穴からでてくる頃
新暦3月5日~19日頃

夢見鳥 ~啓蟄の自然~
冬の間、地中で巣籠りしていた虫たちは、春の気配を感じると地上に這い出てきます。
春の野をひらひらと舞う蝶は、別名「夢見鳥」と呼ばれます。これは、「胡蝶の夢」という、古代中国の思想家・荘子の説話がもとになったもの。
ある日、荘周という人が胡蝶になって自在に飛び回る夢を見ます。自分が荘周であることを忘れていましたが、目覚めると、やはり荘周のままでした。荘周は、夢で胡蝶になったのか、胡蝶が夢で荘周になっているのかわからなくなった、というお話です。
春は、現実と夢の間を行き来できる季節なのかもしれません。

お釈迦さんのはなくそ ~啓蟄の暮らし~
釈迦が入滅し、悟りの境地に入られたことを「涅槃」といいます。
お寺では、枕を北に右脇を下に臥した釈迦の周りで、鳥獣までもが嘆き悲しむ「涅槃図」を公開し、法要が営まれます。
京都にはこの日、「お釈迦さんのはなくそ」というお菓子を食べる慣わしもあります。「はなくそ」とは、お供え物の「花供御(はなくご)」が転じた愛称といわれ、昔から、釜の底に残ったご飯を大切に取っておき、黒豆などとともに飴で絡めて作られてきました。
「捨てずに使い切る」という京都の心が息づく風習でもあります。

Present by 京福電気鉄道(株)(制作2010年3月)

前の節気-雨水 http://youtu.be/Xix1rC-jWC0
次の節気-春分 http://youtu.be/lBb8Z7Srgl0

YouTubeチャンネル「NipponArchives」
https://www.youtube.com/NipponArchives2013

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