船で、海を渡った三重県の聖火リレー。
第一走者は桑名市出身の元マラソン選手、瀬古利彦さんでした。
「地元に帰ってきたなという感じ。7月23日の開会式のことを思うとうるうるきちゃう」
(瀬古利彦さん)
しかし、その走りを一目見ようと沿道には大勢の人の姿が。密集はダメ。応援も拍手だけで、声を出さないように呼びかけられています。
そのため聖火リレーのルートでは対策も。人と人とが距離を保てるよう、地面に足跡のマークを貼っていました。
「人工内耳のことをみなさんに知ってほしい…」
亀山市に住む中学3年生の山中柚乃さん。生まれたころから耳に障がいがあり、人工内耳を付けて生活しています。聖火リレーを通じて、すべての人の声が聞こえるわけではない、もどかしさなどを少しでも伝えたいと話します。
県庁所在地の津市を通って、海の街鳥羽市に運ばれた聖火。
「私が出ることで”海女”でしかないが全国の人に(海女を)知ってもらえたらいいと思う」
海女歴39年、71歳の三橋まゆみさんも聖火を持って走りました。
聖火はその後、北京オリンピックで5位入賞を果たした元バドミントン選手で川越町出身の、小椋久美子さんへ。
トーチに火がともるとスマッシュの素振りで観客をわかせます。向かった先は船の中。海を越えて離島・答志島にも聖火リレーはつながったのです。
三重の聖火リレーには地元アスリートも。四日市市に住み、県立いなべ総合学園高校に通う藤波朱理さん。「将来の吉田沙保里」とも言われる、レスリング界期待の新人です。無事にトーチをつなぎ、オリンピック出場への弾みをつけます。
「パリ五輪に出場して優勝したいです」 (藤波朱理さん)
午後2時過ぎ、津市の聖火リレーには地元出身。レスリングの吉田沙保里さんが登場。
その吉田沙保里さんが聖火を託したのは、母親の幸代さんです。亡くなった沙保里さんの父、栄勝さんの分まで思いを込めて、東京オリンピックの聖火をつなぎます。
「楽しくすごく幸せな時間でした。自分もやっと五輪に参加できたかなという気持ち」
(吉田幸代さん)
「親子で走ることは少ないと思うので、ここまで育ててくれてありがとうという気持ちでつなげてよかった。五輪の舞台に立つ選手たちにエールを込めて走りました」
(吉田沙保里さん)(7日21:02)
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