新潟県村上市の製菓工場で6人が死亡した火災から1週間以上が経ちました。

過去にこの工場では何度も火災が発生していましたが、その教訓が生かされていないことが明らかとなっています。

【リポート】
「火災から9時間が経過しましたが、建物からは白い煙がモクモクと上がっていて、鎮火には至っていないことが見受けられます」

11日、村上市の三幸製菓荒川工場で火災が発生し、アルバイト従業員など6人が死亡。

このうち、最後まで身元が分かっていなかった1人の遺体が21日、三幸製菓・社員の田中雄大さん(23)であると判明しました。

【近くに住む人】
「1時間ぐらいで、すごく火の手が上がっていた。なかなか鎮火しなくて、非常に心配していた」

当時、現場にいた従業員の話から、煎餅の生地を乾燥させるエリアから出火したとみられる今回の火災。

停電や煙の影響でドアを見つけられなかったのか、亡くなったアルバイト従業員4人は防火シャッターの近くで見つかっています。

なぜ、6人もの命が奪われなければならなかったのか…

時間の経過と共に浮き彫りになってくるのは、“火災に対する認識の甘さ”です。

【元従業員】
「火が上がっていたとかは日常茶飯事。煎餅がちょっと燃えて、ベルトコンベアで上っていく。そのときは脇にあるほうきで叩いて消していた」

1988年以降、この工場では部分焼やぼやが8件も発生。

おととし、村上市消防本部が行った立ち入り検査では、避難誘導灯の動作不良などを指摘されていました。

その後、三幸製菓は改善したとする報告書を提出。

しかし、その報告書には不備を指摘されていた避難誘導灯に関する記述はありませんでした。

にも関わらず、報告書の提出後、立ち入り検査を行っていなかった村上市消防本部。

2019年と2020年に新潟市北区にある三幸製菓の別の工場で火災が発生した際には、新潟市消防局による立ち入り検査が3年間で7回も行われていました。

果たして、村上市消防本部による指導は十分に行われていたのでしょうか。

さらに、複数の火災を起こしているにも関わらず、会社側の避難の体制にも疑問が残ります。

【元従業員】
「避難訓練なんてやったことない」

【パート従業員】
「パート・アルバイトは(避難訓練を)したことがない」

年に2回行われていた避難訓練は日中に行われ、夜間のアルバイト従業員などは参加していなかったことも分かっています。

県警は工場の防火・避難体制に問題がなかったか、業務上過失致死の疑いで詳しく調べを進めています。

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