日本も契約している、アストラゼネカの新型コロナウイルスワクチンについて、接種によって血栓ができたとみられると指摘する２つの論文が、アメリカの医学誌に掲載されました。
医学誌「ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」は１０日までに、イギリスの製薬大手・アストラゼネカなどが開発したワクチンについて調査した２つの研究チームの論文を、それぞれ掲載しました。
このうち、ドイツとオーストリアの研究チームは、アストラゼネカのワクチン接種後に血栓ができるなどした２８人の血液を分析しました。その結果、血液を固めて傷口を塞ぐ「血小板」の働きを高める抗体が、全員増えていたということです。
また、ノルウェーの研究チームも、接種後に血栓などの症状が出た５人の血液を調べたところ、やはり「血小板」の働きを高める抗体が増えていたとしています。２つの研究チームは、ワクチンの接種によってこの現象が起きたとみられると指摘しました。（11日04:13）
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