東京では、12日から「まん延防止等重点措置」が始まり、都の“見回り隊”による飲食店の点検が行われました。

■「まん延防止」開始で三鷹駅“南北問題”

 この“見回り”の対象となるのは、「まん延防止等重点措置区域」に指定された23区と6つの市の店舗を含め、約12万店もあります。
 一日1000店の見回りを目指すとしていますが、そうすると3カ月以上かかることになります。

 今回の区域指定を巡って、揺れているのが「JR三鷹駅」周辺です。三鷹駅は、駅の北口側が今回、対象区域となっている武蔵野市。南口側が、対象外の三鷹市です。

 つまり、駅の北と南で、飲食店の営業時間が変わる異例の事態となっているのです。

■北口側は“時短営業”で予約キャンセルも

 北口側のイタリア料理店「武蔵野カンプス」は、12日から午後8時までの営業となり、客足はさらに遠のいたと話します。

 取材中には、営業時間を問い合わせる電話があり、後藤崇暁店長が「7時でラストオーダーなんですよ。なので、持ち帰りとかであれば・・・」と応対します。
 後藤店長は、電話の内容について、「来店希望だったんですけど、7時過ぎちゃったので、ラストオーダーは終了ということで、テイクアウトだったら対応しようかなと」と話していました。

 時短営業となったことで予約キャンセルも起きていて、12日もテイクアウトの注文のみ。結局、閉店時間を待たずに、午後7時に店を閉めました。

 後藤店長は「(夜8時以降の)1時間で(客の)利用する選択肢が増えるのは、圧倒的に違いますね。来る時は、その1時間で満席になったりするので、大きければ(一日の売り上げが)5万円くらいは変わってくると思う」と話しました。

■南口側は「何かちょっと増えた感じする」

 一方、駅の南口側の三鷹市は、「まん延防止措置」の対象ではないため、午後8時を過ぎても、店内で飲食を楽しむ人の姿が見られます。

 駅から徒歩5分の場所にある居酒屋「分福」には、駅の南北で営業時間が違うことで、南側に人が流れているといいます。
 笹木亮太店主は「(客が)何かちょっと増えた感じがしますよね。お客さんが『北は早く閉まってしまうので、南に来たんですよ』って言っていた」と話していました。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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